~私の好きなもの、好きなこと、興味のあることをあれこれと綴るブログです~

土曜、イヴェッチのブロッコに参加


やっぱり行って来ました、カルナヴァル。
今年は土曜日のブロッコ、Cerveja & Cia(セルヴェージャ・エ・シーア)です。このブロッコで歌うのが、Ivete Sangalo(イヴェッチ・サンガーロ)♪
すでに過去3回、カルナヴァルでばか騒ぎを体験している私たち。カルナヴァルって疲れるし、もういい年だし、今年はおとなしく過ごそうかね…などと隠居感覚でいたのですが、やっぱりカルナヴァルが近づくにつれ、馬鹿騒ぎしたい気持ちがムクムクと…。



で、買ってしまった。1枚450レアル(22500円)もするアバダーを。イヴェッチのブロッコ(山車)に参加するためのアバダー(Tシャツ)を。
高いよね、22500円。でも、どうせ出るなら、好きなアーティストに着いて行きたいもん。イヴェッチファンクラブ日本支部の一員だもん。
(これでも土日の600レアル・30000円よりはちょっと安いんだもん)



ということで、土曜日のイヴェッチ参加レポート。遅ればせながら…。



一応、公的な「出発時間」は午後3時半。一つ前にTOMATE(トマチ)という男性ボーカリストが出発することになっている。
こういう公的時間は必ず相場が決まっている。けど、確か2年前のカルナヴァルでは、案外時間通りに動いたんだったよ。
なので3時半を目指してタクシーでバッハの灯台前まで。


サルヴァドールのカルナヴァルには3つのパレードルートがある。一つがバッハ灯台からオンジーナのホテル・オットンまで行く海辺コース(Dodo・ドドーと呼ぶ)。
もう一つが、イヴェッチマンションにほど近いカンポグランジ広場から旧市街の入口まで歩いて折り返すコース(Osmar・オズマールまたはAvenida・アヴェニーダと呼ぶ)。
もう一つは、旧市街のペロウリーニョを小規模なグループが練り歩くコース。


今回私たちが参加するのは海沿いのバッハ・オンジーナコースだ。このコースのブロッコに参加するのはとてもいい。なんたって海がすぐ隣にあるから、海風がとても爽やか。ほとんどマラソン感覚のブロッコ練り歩きだけど、この海風のおかげでずいぶんと気持ちがいいのだ。



まだまだ明るい時間帯。そして人もまばらなバッハ。
タクシーは内陸の道(センテナーリオ)を通って、ショッピングバッハまでしか行けないけど、そこから灯台はすぐだ。



パレード会場となる海沿いの道もガラガラ。
灯台に向かって歩いていると、お揃いの踊りでカッコ良く踊っているアシェダンサーズが来た。どうやら、トマチのブロッコの先頭隊らしい。


そしてスタート地点のバッハ灯台前に到着。すでに多くの参加者たちがイヴェッチの登場を待ちつつ、トリオ(大型トレーラーが歌手のステージになったもの)の近くで待機している。私たちももちろんすぐその群衆の中に入る。
ほどなくして、我らがイヴェッチ登場!!


思いっきり車の真下にいるのでこの角度だよ…。それだけこのトレーラーが巨大だと言うこと。
まだまだ明るい、夕陽前の時間帯のスタート。暑いよ!



パレードルートには、カマロッチと呼ばれる有料の見物席がいくつも設けられている。その合間をイヴェッチと群衆たちが進んでいく。
みんなの視線はとにかくイヴェッチ。気持ちいいくらいに、イヴェッチに大注目だ。



カマロッチにはいろいろある。一般の人がネットや実店舗を通じて購入できるタイプ(これが主流)。企業や官公庁が関係者を招待するタイプ。そして、イヴェッチやダニエラ、クラウジア・レイチといった歌手自信がプロデュースする特別カマロッチ。これは招待客のみ…。残念…。


ダニエラのカマロッチ前で、イヴェッチはずいぶん長い間停止して、歌を提供した。ダニエラとはとても仲良しなんだねぇ。
別の日には、逆に、ダニエラがパレードする時にイヴェッチがカマロッチにいて、一緒に歌うと言うシーンがあったみたい。本当にいい友好関係を築いているんだね。


間もなく、イヴェッチ自身のカマロッチに差しかかった。ここではもちろん大サービス!
トリオから降りて、観客目線の高さまでやって来て歌ったよ。



途中でテレビ局の取材エリアがいくつもある。トリオと同じ高さに位置するそのエリアでは、終始、レポーターたちが実況中継をする。
時には、仲良しのアーティストが応援に駆け付ける。この日は、バンダ・エヴァの男性ボーカリスト・サウロがイヴェッチに声援を送っていましたよ。



カマロッチのみならず、周辺に建つホテルの部屋の窓からもファンが熱い視線を送る。
こちらは、バッハ地区の終点に建つHotel Sanmarino(ホテル・サンマリーノ)。私たち家族がまだサンパウロ在住だった頃、ここに泊まって、サルヴァドールのカルナヴァルを楽しんだ。その頃はまだまだ気合が足りなかったから(笑)、深夜まで容赦なく続くトリオの大音量に「うるさすぎて眠れないよ〜」とか言っていたものだ。
今考えれば、どのカマロッチより、こういうホテルの部屋から眺めるカルナヴァルが一番快適で贅沢なのに!



バッハ地区が終わると、次はオンジーナ地区に入るんだけど、その途中に一部、崖のようになって建物が何もないところがある。
ここでももちろん、庶民たちがやって来て、カルナヴァルを楽しんでいる。


ところで、実に4〜5時間も続く長い長いパレード中、イヴェッチとともに歩んでいる参加者はどうやって過ごしているのかと言うと…
まずはとにかく踊り狂う!


疲れたらビールやスミノフを飲む。そこかしこに飲み物売りが立っているからね。



そういえば今回、とあるバイアーノ(バイーア出身の男性)に声をかけられた。日本人?中国人?ポルトガル語わかるの?カルナヴァルに来たの?って。
日本人顔の参加者はとても珍しいので、こんな風に聞かれることはよくあること。
適当に笑顔で返答すると、相手はとても喜ぶ。
で、今回は、なんと私たち二人に缶ビールをおごってくれた。
「僕はとてもうれしいんだ。バイーアのカルナヴァルに君たちがわざわざ来てくれたこと。とても誇りに思うよ!」だって。
お祭りは、こういうことがあるからとても楽しい♪
(しかも結構イケメンだったし。ふふふ)



一つのブロッコを運営するために、多くの人が働いている。音響や照明、車の管理、進行管理…とまぁ、いろんなスタッフがいるわけだけど。
そのスタッフが着ていたイヴェッチロゴ入りTシャツがとても素敵だったので思わず撮影。これ、欲しいよね…


Tシャツに喜んでいる私に、スタッフのおじちゃんは、もう一つグッズを見せてくれた。同じようなロゴ入りのハンドタオルだった。
なんだ、私にくれるんじゃないのか(笑)
ただ撮影させてくれただけだった。残念!


こんな風に、いろんな見知らぬ人との交流もまた楽しいもの。見知らぬ人ではあるけれども、みんな同じ服を来て、みんな同じイヴェッチの中にいるという妙な連帯感が、なんとも心地いいのだ。



オンジーナ地区に入ると、大型のカマロッチがいくつも出てくる。
その中でも本日のメインは、ブロッコと同名の「Camarote Cerveja & Cia」。まぁ同じ団体が運営しているわけです。
ここはね〜、入場料がとても高いの。飲み放題食べ放題なんだけど、それにしても一人四万円とかって高すぎませんこと?!
それでも大人気。



人気の理由は…
アーティストたちが、車を降りて、カマロッチの中に設けられた特設通路に立って歌ってくれるのだ。これは確かにいいかも!
イヴェッチももちろんカマロッチ内で大フィーバー♪



もう少し行くと、Youtubeの中継スタジオが出て来ましたよ。今年、サルヴァドールのカルナヴァルは、Youtubeで全世界に生中継されました。ここのレポーターが可愛くて思わずパチリ。


元マスコミ人としては、カルナヴァル取材陣がどのような動きをしているのか気になるところ。
カメラマンや記者は、撮影したりレポートを書いたりしては、トリオ前方に設置されたパソコンで、すぐさま本社に送信しているようでした。だからほとんどリアルタイムにカルナヴァルの様子がオンラインで報道されるのね。



長いと思っていたパレードだけど、こうして見ていただいてもおわかりのように、途中にいろんな変化があるので、全く飽きることなく楽しめるのです。
あっという間に、もうゴール地点のオットンホテルに到着です。
大規模なゲートと、ひときわ巨大なカマロッチが目印…。



思えば、最初にブロッコに参加した時は、産後間もなくて体力が落ちていたこともあるのか、途中で疲れ果ててしまってゴールまで辿りつけなかった。あの時はダニエラ・メルクリのブロッコだったんだけれども。
あの経験は、「もう2度とサルヴァドールのカルナヴァルになんて出ない!」と思わせるほど、疲れ果てたものだった。
でもね、今年は全く平気だった。全然疲れなかった、と言ったら嘘になるけれど、心地よい疲れ。たぶん、海風の爽やかさと、ちょうど心地よい夕暮れ〜夜の時間帯に参加できたことが良かったのかも知れない。



何より、大好きなイヴェッチとずっと一緒だもの。疲れている場合じゃありません!!




なんとこの長いパレード参加の後、私たちはパレードコースを逆走し、次々にやって来る他のアーティストを見物したのでした。
たとえばパランゴレーとか、チンバラーダとか。
今年初登場の、セルタネージョのブロッコもこの日だけの登場だったんだけど、見ることが出来ました。今ブラジルで大流行中のMichel Teló(ミッシェル・テロー)によるヒット曲「Fugidinha」も生で聴くことが出来たし♪



結局、ほとんどスタート地点まで歩いて戻って来たことになり…さすがに疲れ果てましたが。今回はとても楽しかった。
とにかく踊ったし、休むことなく体を動かしていたから、相当カロリー消費したよ。
こんなに楽しい4時間なら、毎週やってもいいな。
毎週がイヴェッチのカルナヴァルだったら、きっと、半年で5キロくらいは軽く落とせるかも知れないな(笑)



続いては日曜のカマロッチ参加レポートです。