観光ハイシーズンのサルヴァドール
いやぁ、夏ですなぁ。
常夏と思われているノルデスチ（ブラジル北東部）ですが、これでも一応、夏と冬の違いはありましてね。やっぱり冬より夏が観光のハイシーズンとなるわけですよ。
もう３年か４年前になるけれど、サンパウロ在住時代に、観光でサルヴァドールを訪れたことがありまして。それは２月のカルナヴァルの時だったんだけど、バッハの海沿いに建つホテルから眺めるトードス・オス・サントス湾が、それはそれはキレイで…
その時、ホテルのおじさんが言っていた言葉を、今も覚えている。
「サルヴァドールは、カルナヴァルじゃない時の２月が最高だ」
この街に住むようになって、ええ、まさにその通りだと私も思います。雨はほんの短いスコールが降るだけ。空はいつも青く、薄着が心地よい暑さで、とにかく何と言っても海の色がキレイになるの！
それが２月です。
カルナヴァルは、まあ確かにそれはそれでものすごいイベントだし、そのためにサルヴァドールに来るのもいいけれど、純粋に街を楽しむことは出来なくなるからね、その期間中は。
交通機関は麻痺するし、飲食店もイレギュラーにあいてたり閉まってたり。とにかく人が多いし、普通にバッハやセントロを歩くことが出来なくなるからね。
というわけで、２月のサルヴァドール。
観光のハイシーズン。
とは聞いていたけれど、こんなにすごいとは！
たまたま２月に入ってから、２回ほど立て続けに日本人の方を旧市街やらボンフィン教会やらにご案内したんだけど、まぁ、行く先行く先、観光客の多いことと言ったら！
びっくり。
旧市街巡りのマストポイントであるサンフランシスコ教会…もうね、チケット売り場が長蛇の列だったりするの。
もちろん中も団体客でいっぱい！
あちこちに、ガイド付きのグループがいるの。
教会の外に店を出しているアグア・ジ・ココ（ココナツジュース）屋台にも列が出来るほど。４レアルという高値で売っているのにもかかわらず、バンバン売れているよ…
確かに、いま、暑いもんなぁ…。午前中と言っても暑いもん。水分が欲しくなるのはしょうがない。
そしてボンフィン教会の前もものすごい賑やか！
カンドンブレ系のおじさんやおばあちゃんがお祈りをしてくれるサービスがあるんだけど、何組も客引きをしていたよ。ちなみに祈祷料は１回２レアル（１００円）。安いと言えば安い、高いと言えば高い？！
お土産物の屋台もいくつも出ていて、非常に華やかなスポットとなっております…。びっくり。
私はこれまでどちらかと言うとシーズンオフに当たる４月とか９月にこういう観光地に来ていたから、このハイシーズンの状態には軽く驚いている次第です。はい。
ああ、この街は、立派な観光都市だったんだなぁと実感。
一眼レフを堂々とぶらさげて歩いている観光客もずいぶん増えましたなぁ。私も久々に一眼とお出かけしようかなぁ。
そうそう、これだけ観光客が増えているのに、なぜか、しつこいフィッタ強要兄さんが減っている気がした…。あ、フィッタ強要兄さんって、ペロウリーニョなんかにいる、ネックレス売りの兄さん。タダでフィッタ（カラフルなリボン、ミサンガとも言う？）をあげるよ〜とフレンドリーに近寄って来ては、無理やり手首にリボンを結びつけ、代わりにペンダントを買ってくれ！と迫って来る物売り…
これを断るのが初心者には一苦労でねぇ。旧市街巡りのストレスになっちゃうんだけれども。
それが最近、なんか少ない気がする。大規模取り締まりでもあったのだろうか？！
ま、歩きやすくなったのはいいことなんだけど、ね。
そういえば久々にお気に入りのビーチ、ボア・ヴィアージェン海岸にも行ってみました。
昔はここで飲むビールとおつまみが最高だったんだけど、去年の８月、市の条例だかなんだか知らないけど、海辺の屋台やバーがすべて撤去されてしまったんだよね。
（その時の記事はこちら。）
何にもない砂浜になっちゃって、正直言って、魅力半減だったんだよね。
それが、久々に行ってみたら…
ビーチでビールとおつまみ！見事に復活しているではないですか！！！
良かった良かった。
しかも美味しかったのよ、ペイシ・フリット（魚の丸揚げ）が。意外にも。
魚の種類はコルヴィーナかヴェルメーリョのどちらか選択できるんだけど、ここは迷わずヴェルメーリョ。だってね、コルヴィーナは単価も安い小さい魚なの。対するヴェルメーリョは大きい魚で、鯛の種類なんだよ。美味しいことは知っているので、迷わずヴェルメーリョで。
こんな感じのワイルドな丸揚げですが、味はGoodです。ああ、海を見ながらの魚料理っていいなぁ。
と言うわけで、今は観光にピッタリのシーズン。
カルナヴァルまではあと２週間を切りましたね〜。そちらも楽しみですね。
って、我が家はまだ全然カルナヴァル計画を立てていないのですが（珍しく）。
さて、どうしようかな。どこのカマロッチに入ろうかな〜
