海辺の魚屋さんと、イエマンジャ祭りと
2月の2日は、サルヴァドールにおける重要なお祭り「Festa de Iemanjá(フェスタ・ジ・イエマンジャー)」の日でした。
そういえばそうだったわね。
前日、ヒオ・ベルメーリョに勤務する日本語の生徒さんからそのことを聞き、そういえばもうそんな時期か〜と思ったのでした。
その日、会場となるヒオ・ベルメーリョ地区は、ほとんどのお店や施設がお休みになるの。
だって、ものすごいお祭り騒ぎで、ものすごい人出になるから、とても商売にはなりません…ってことで。
1月のボンフィン祭りの日は、その祭りの会場付近が全部お休みになるし。
地域的に休みになることがよくあるサルヴァドールの街なのです。
逆に言うと、その地域以外の人は全然お構いなしとも言う…
現に私も今年は会場付近に全然近づこうとしなかった。
ま、去年行ったからね。去年でだいたい雰囲気はつかめた。写真も一通り撮影した。(去年の記事はこちら)
ボンフィン祭りもイエマンジャ祭りも、ま、一度行けばいいかな〜という感覚になっちゃった。
お祭りだーいすきな人は毎年繰り出すんだろうし、宗教的な儀式の日でもあるから、敬虔な信者の皆さんはもちろん毎年出かけるのでしょう。
私はそのどちらでもないみたい…
なので、普通に過ごしたイエマンジャの日。
その翌日、わけあってヒオ・ヴェルメーリョの海辺に行った。イエマンジャの像がある少し先の海は岩場になっていて、結構深いんだって。釣りをしているおじさんがいっぱいいるよ。
さすがに昨日は釣りはお休みしたんだって。
帰り道、うちの近所にある海辺の鮮魚売り場に顔を出した。
その日とれたばかりの新鮮な海魚を各種即売しているところなんだけどね、店のすぐ下が海岸になっていて、釣り用のボートがいくつも並んでいるの。
そこが、白とブルーのテープで美しく彩られていた。
白と青は、イエマンジャの色。
祭り会場ではない海辺でも、こんなふうに、海の女神イエマンジャを奉るための装飾をほどこしているんだね。とてもきれい。
魚屋さんは予想に反してずいぶん繁盛していて、お客さんがひっきりなしに訪れていた。
私が一度マグロ(らしき魚)を購入し、ワイルドにさばかれ、驚愕した店なんですけどね…
店構えは改築されて立派になっていたけれど、さばき方は相変わらずワイルドでしたよ。それでもお客さんたちは気にしないのね。
血だらけの切り身を、スーパーの袋にどさどさっと入れられて、それで満足して持ち帰っていました。満足してたかどうかはわからないけど(笑)
この日よく売れていたのはBonito(ボニート)。カツオ、らしい。
1キロ10レアル、ということはキロ500円。一匹4〜5キロあるらしいから、一匹2000〜3000円だ。結構するよねぇ、そうやって考えると。
でもね、冷凍庫に入れて、1ヶ月で使い切るんだって。へぇぇ。
カソネッチ(サメ)も人気でした。小さいけど、確かに顔はサメだ。私はまだ食べたことがないけど、サメ、美味しいらしいね。骨がないから、子どもにも安心して食べさせられるんだそうですよ。
ちなみに私はアハイア(エイ)を買い、煮付けにしてみました。
こういう味の魚の煮付け、なんか、懐かしい味〜
たぶん実家で母がカレイなんかを煮ていたのがこういう味だったと思う。懐かしい。
エイは北海道ではカスベと呼ぶのですね。
以外にも子どもたちに好評でね。
エイまだ食べたい!エイのおかわり、あるー?なんてリクエストされたぐらいにして。
ご飯が進む味。
この味を、彼らのおふくろの味として覚えてもらいたいなぁ。ひき継ごう、故郷の味!
ホントはカレイを煮たいけど、さすがにカレイはこのへんでは見かけません…。サンパウロのフェイラにはあったような。
ま、エイで十分ですけどね。
って、イエマンジャからかけ離れてしまった。海つながりってことで、ま、いいか。