我が家の2011年の幕開け
みなさま、新年明けましておめでとうございます。
ブラジル・サルヴァドールも、穏やかな新年を迎えました。
そういえば夏時間があるサンパウロと違い、ここは普通に12時間の時差があるので、日本より半日遅れて、サンパウロより1時間遅れての新年となりました。
夏時間のことをすっかり忘れていた私は、SKYというケーブルテレビの画面上で番組案内を見て、「へぇ、紅白って最近は7時半じゃなくて8時半から始まるんだ」とナチュラルに思ってしまった…
日本では7時半開始なんですけどね、サンパウロは現在、1時間時計の針を進める「夏時間」を採用中なので、サンパウロ時間で言う「8時半」が紅白の開始時間となるのでした。
っつうか、SKYよ。サルバドールは夏時間がないんだからさ。サンパウロ時間で番組案内を表示するのはヤメテ!と言いたい…。
まぎらわしいじゃないのよー。
地方は地方の番組表で表示してくれい!!!
と、わかりにくい話ですみません。
さて、我が家の2010年→2011年の変わり目の過ごし方は、と言いますと…
まずはお決まりの「紅白歌合戦」を見まして。
ええ、出場歌手の半分は、すでに私の知らない世界の新しい歌手だったりグループだったりなんですがね。それがかなり新鮮で。
見ていてどれも楽しい。
日本のサブカルチャーって偉大だなぁ、と実感させられますな。
日本らしいグループだなぁ、って、すごく思う。例えばPerfume。ペルフーミじゃなくて、パヒュームね。
3人がキチッと決まった振付を間違わず踊り、しかもきっちり足並み揃えて踊り、さらに歌う…という芸当。私、これってすごく日本らしいと思うんですわ。
ああいうの、ブラジルにはないからねぇ。
同様の意味で、嵐もすごいと思う。歌もよく歌っているし、踊りも揃っていて素敵だね。
こういう日本の若者文化に、外国人の若者が惹かれるのもすごくわかる。だって、日本オリジナルの文化だもの。そして、見るだけでわかるカルチャー。
紅白はその集大成だよね。
お気に入りのaikoも可愛く歌っていてとても良かったし、石川さゆりは天城越えを歌ってくれて素晴らしかったし(これも好き)。
小学生の時の鼓笛隊で演奏した「怪物くん」のテーマ曲もなぜか流れていてビックリ。当時私は確か5年生で、ベルリラを担当。って、ベルリラってあったよね?縦型の鉄琴。ところでなぜ今、怪物くんなのか?
サブちゃんの風雪流れ旅を聞くと、風連での雪の中の年越しを思い出したり…
何より感動したのは「トイレの神様」。この歌、初めて聞いたよ。すごくいいねぇ。
歌う顔のドアップで訴えかけてくるメッセージ性に完全にやられました。歌も聴きやすくて上手だしね。
しかしこれをカラオケで歌ったらヒンシュク買いそうだね。長すぎるよね…。ちょっと歌ってみたい曲だけどなぁ。
コイの反応を見ているのも楽しかった。
もちろん、彼は私以上に、知らない曲ばかり。どれも新鮮な気分で見ていたようだ。
倖田來未のレディ・ガガぶりが気に入ったらしいよ。あとは最後のドリカムも良かったって。
100%勇気は唯一知ってる曲だったみたいで、喜んで歌ってた。
ひまわりの遊助が登場した時も喜んでた。ひまわりの人だ〜!って。
そしてはからずもパフュームの「ねぇ ねぇ」が耳について離れないらしく、一人で思わず口ずさんでいた…。
ちなみにアレックスはなぜか早々に寝てしまい(確か6時半ごろからダウン)、年越しソバも天ぷらも食べてないし(今年は天ざるそばにした)、紅白も一つも見ていない。
まるでキツネにつままれたような感じで年を越したことであろう…。
っと、紅白でずいぶん引っ張ってしまいましたが。
その後、部屋でまったりとしていたら、1階の住人の方からお誘いが。
下のパーティースペースで年越しパーティをやるからぜひ下りていらっしゃい、と。花火も買ってあるから、ぜひ!と。
正直、面倒だなあ…と思ったけど、せっかくのお誘いなので白い服に着替えて下りて行った。
それは11時50分ごろのこと。
すると1階のみなさんと、その娘さんたちやらお孫さんたちやらがすでに盛り上がっていた。
まぁまぁ飲みなさい、とさっそくシャンパングラスを渡され、並々とエスプマンチ(発泡ワイン)を注がれ、とりあえず飲んだ。うま〜♪
そうこうしているうちに時計が12時をまわり、周囲からドンパチと爆音が聞こえて来た。おお、うちもそろそろ点火しないと!と、いそいそと花火のもとへ向かう兄さん…
え、こんなところで花火打ち上げちゃっていいんですかね?
見た目、結構すごいんですけど、この花火…。
高さ20センチ、直径3センチくらいの筒が、横6列縦3列くらいにずらりと並んでいる花火ですけど…
そんなの見たことないよ!
正直、みんなもやや怯えつつの点火だったようで、
ほれほれ、もっと下がって…と、ずいぶん腰を引きつつの花火観賞タイム。
っと、火が点いた!
こ、こ、これは…
ロケットか?????
なんか、火の玉が長い脚を引きつつ爆音をたてて上空へ…
そして大音量ではじけた。
ひ〜〜〜〜〜。
それはもう、すごい光景であった。
ズバンズバンズバンって、もんのすごい音がこんなに間近で響いて…
ええと、マンション本体から打ち上げ場所までの距離は、数メートルって感じなんですけど…
怖いよーーーーー。
メンバーたちの顔がやや引きつっていたことを、私は見逃さなかったぞ!(笑)
あんなにすごいと思わなかったんだろうなぁ。
私も思わなかったよ…
何事もなくて良かったよ…
でも、まあ。ブラジルではよくやっていること。
周りでも、同じ時間帯に何発も打ち上げられていた。これが、ブラジルの新年を迎えるやり方です、はい。
こんなんでびびっていては、ブラジル人にはなれません。
いや、ならなくてもいいんですが。
いずれにせよ、盛り上がったことは確か。
花火がひととおり終わると、一人ひとりと抱き合って、「フェリース・アノ・ノーヴォ」と声をかけて両頬を合わせてベイジョ(キス)。
ええと、今日が初対面の方々も多いんですけど。まぁ、なんでもよしのベイジョ…
これがブラジル流年越しの正しい姿、ですね。はい。
その後は、1階の住人の方々が用意して下さったおつまみ(テンダーという丸ごとハム、おじさん手作りと言うパイナップル&カシューナッツ入りのご飯、ハムとチーズなどなど)をいただきながら、2リットルの巨大ボトル入りのリンゴ発泡酒(注ぐ時に重いよ!)を飲みながら、おしゃべり大会。
みなさん、私のポルトガル語をえらく褒めて下さり、日本人はインテリジェンチよねぇ(頭がいいよねぇ)と連発され…
いや… ブラジルに来て何年です、とか、サンパウロとバイーアはどっちが好きです…とか、いつも初対面の人に必ず聞かれるお決まりトークをしただけの話なんですけど。
それをもってインテリジェンチと言うのは、ちょっとなんか違うのでは…と思いつつも、ま、おめでたい席ですし(笑)。適当に相槌をうち。
そういえば、なぜか日本と中国と韓国と北朝鮮の違いなどについての話題で盛り上がったのでありました。なんだかなぁ。
それにしても親日家が多いブラジルで良かったなぁ、とこういう時ホントに思うわ〜。
おかげで、地味に部屋で過ごすはずだった年越しを、賑やかに、少しの恐怖とともに(笑)笑顔で過ごすことが出来たんですもの♪
人とのつながりって、やっぱり、いいものね。
1時過ぎまでご一緒させていただき、それから部屋に戻り、天皇杯のエスパルス対アントラーズをNHKで観戦。私は前半終了後に寝ちゃったんだけどね(その時点で午前3時だったんだもん)。
前半のエスパルスはちょっとがっかりな展開だったんだけど、後半はすごく良かったんだったね。残念。後半見れば良かった!
と、言うわけで、残念ながら優勝を逃したエスパルスでしたが、結構強烈なエスパルスファンであるダンナにしてみれば、エスパルスの試合をここブラジルで生中継で見られたこと、それこそに意義があるんですって。ふうん、確かにねぇ。
日本のサッカーを見る機会なんて、ほとんどないですからね、ここでは。
そんなこんなでだらだらと年越しを綴ってしまいました。
で、今年の抱負?
長くなったので次の記事で書くことにしましょう〜。
今年も長文必至のこのブログですが、どうぞ変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願いします。