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絶品、カウド・ヴェルジ(caldo verde)


サルヴァドールに住んでかれこれもうすぐで3年になるわけですが、そうなるとだんだん何を見ても新鮮に感じなくなったり、冒険心みたいなものが薄れて来たり…
まぁそれだけ「サルヴァドール市民」として自分も定着してきたのかな、と思うわけで、それもそれでいいかなぁと思うんですが。
最近はちょっと開拓意欲がなさすぎだわ、私。と、ちょっと反省してみたり。
(なのでブログのネタがどうにもマンネリ気味)



ソトメシに関しても、サンパウロ時代は専用サイトまで作って張り切っていたし、食べること自体は今でも大好きなんだけど…
最近は行く店も限られてきちゃった感じがして、ちょっとどうかと。
サルヴァドールには新規開拓意欲をくすぐるような優れたレストランがそうそう多くない、ということも一つにはあるのですが。



ところが先日、初めて行ったポルトガル料理の店が、近年まれにみる大ヒットだったのですよ。やっぱり新規開拓を怠ってはいけない、この街にもまだまだ隠れた名店があるぜ!と思わせるほどの。素敵なお店だったんです。



その名は「Casa Lisboa(カーザ・リスボア)」。リスボンの家、という意味ですね。ポルトガルにルーツを持つオーナーが、3年前に開いたまだ新しいレストランです。
ポルトガル料理の店といえば、そこそこ気に入っている近所の「O melhor bacalhau do mundo」か、ペロウリーニョの超高級ホテル「Convento do Carmo」の中のレストランくらいしか知らなかったので、ここが3軒目になりますが… 3軒の中でベストはここでしょう!



場所は、オンジーナのホテル街を内陸に入った、Jardim Apipemaというエリアにあります。あまり観光客は行かないかな。閑静な住宅街と言ったところ。



一軒家レストランになっていて、店内はなかなか洗練されてて素敵。でも高級すぎない雰囲気。そこまで肩肘はらずに、子連れでも入れる雰囲気がまず気に入ったわ。
実際、私たちの他にも子連れが何組もいて、他にも女性のグループ客がわいわいおしゃべりしてたり、そこそこ賑やか。



で、雰囲気も場所もさることながら、とにかく素晴らしいのが料理!
ポルトガル料理全般をしっかり網羅しているわけではない(タコご飯とか、カモご飯とかがないし。デザートにパステウ・ダ・ナタもない)けど、バカリャウ料理のバリエーションは豊かだし、とりあえず出てくるcouvert(コウヴェール、前菜)のおかずやパンがとても美味しい。そこでまず合格!と言いたいんだけど、ここのカウド・ヴェルジが絶品…。



Caldo Verdeとは、ポルトガル料理店には必ずあるという伝統のスープ。ジャガイモをベースにしたポタージュは、バカリャウ(干しダラ)の茹で汁が入っていて、その塩味がとても味わい深いの。具は、千切りにしたコウビマンテイガ(ケール)と、ソーセージの輪切り。とてもシンプルなんだけど、シンプルなだけに、店によって美味しさが全然違ってくる。とにかく熱くて塩辛いだけのスープもあるから要注意。



で、ここのスープは。何て言うかもう…私のツボに完全にはまってしまった。
あの優しい味わいはどこから来るのだろうか…。
他に頼んだメイン料理(この日はタコのグリルと、イワシの焼いたの)はもうどうでもいいから、スープ!このスープをおかわりさせて!!!って感じ。
で、おかわりしたんですけどね(笑)



もちろんタコもイワシもとても美味しくて大満足。おしゃれ系の盛り付けですね。お値段は激安というわけではなく、どちらかと言うとchic(高級)なんだけど、内容が充実しているので全然問題なしです。はい。
スープはコイもすごく気に入って、私と競い合って食べた。付け合わせでパンの薄切りが来るんだけど、それをスープに付けて食べるのがまた美味しいんだよねぇ。



ここの他にも評判のいいポルトガル料理店がイタプアンにあるらしいので、次のソトメシはそっちに行ってみよう。ここのカウド・ヴェルジを超えられるか???


そういえば頼まなかったけど、ワインリストにはポルトガル産のワインがものすごい数、記載されてました。あんなにポルトガルワインばかり載ってるリスト、見たことないよ!今度大人数で訪れて、1本頼んでみたい…