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飛行機の荷物重量オーバーで超過料金


今回の日本一時帰国にあたって、辛かったことが一つ。
それは、飛行機に預ける荷物(スーツケース)の重量制限を超えるほどの荷物を持っていたため、ことごとく、超過料金を取られてしまったことだ。



超過料金?
そんなの今まで何度も飛行機に乗って来たけど、取られた試しがないわよ?
いったいどれほど大量の荷物を持って移動してるわけ???



…と皆さんお思いかも知れない。
でもね、そうでもないのよ〜。
超過料金は、決して私の荷物が増えすぎて多すぎたからじゃないんだよ(涙)



前にも書いたけど、
飛行機に預けられる荷物の重量というのは、航空会社によっても、路線によっても、ずいぶん違っている。



たとえば私が行きで利用したAvianca(アヴィアンカ)航空は、ブラジル国内線における制限は一人21キロを1個だけ。
これはブラジル国内線はどこも同じ。21キロ一人1個だ。
つまり我が家は母と息子二人で21キロ×3個、トータル63キロOK。



そして国際線。
たとえばJALの国際線でも、アメリカ行きやヨーロッパ行きだと、成田発の便で一人23キロを2個。
アメリカ系のエアラインなんかも、だいたいこのくらいだと思う。
ヨーロッパ系はもう少し厳しいという話。


で、なんと、JALのサンパウロ線に関しては、なんとも太っ腹な話なんだけど、一人32キロを2個認めてもらえるのよ〜。
これは間違いなく世界最大級の重量制限だと思います。はい。
なんせ一番遠い路線だもんねぇ。
(あ、サンパウロ→韓国とか、サンパウロ→北京っていうのはどうなんだろうね?)



ということは、我が家は3人なので、32キロ×2個を3人分、つまり32×2×3=192キロまでOK〜〜〜!!!



今までサンパウロに住んでいたころは、この192キロラインを守れば良かったので、重量オーバーなんて考えなくても良かった。
よほどのこと(たとえばWiiFitのボードと、肉のスライサーと、海外用DVDハードディスクレコーダーと、コイの学習辞典などを一度に持ってくるとか…)がない限り、192キロなんてそうそう超えないよ。



で、今回ももちろん192キロなんて超えてないよ。



問題は、サルヴァドールからサンパウロの「ブラジル国内線」。
ここで、がっつりと超過料金を取られてしまったのだ。



そりゃそうだ。
サンパウロ―成田の制限重量いっぱい、192キロを持ってきた場合、国内線の制限がたったの63キロでしょ。その差、129キロ!!!
三分の一だよ、無料で運べるのが。
スーツケース6個持ってたとして、3個分しか無料で運べないんだよ!



ね、この差は大きいでしょう…。



たとえば、航空券を「サルバドール・成田間往復」という形で「通し券」で購入していた場合は、この問題は発生しません。
航空券にも堂々と「国際線からの乗り継ぎ、荷物制限32キロ×2個」とかって書いてあるから。
だったらそうやっていつも航空券を買えばいいじゃん、と言われればそれまでなんですけど(苦笑)



今回は、私とアレックスがJALのサンパウロ―成田の特典航空券で無料扱い。コイの分だけ購入した。特典航空券はサルバドール・成田の通し券にはしてもらえなくて、結局、サルバドールからサンパウロまでは国内線を自分で買ったわけなんだけども、そうするとどうしても別々なチケットになっちゃうからねぇ。



特典航空券でタダ乗りしてるんだから、荷物の超過料金くらい気持ち良く払え!と言われればそれまでなんですが(笑)



※ここで重要ポイントをひとつ※
日本の旅行代理店などでブラジル航空券を手配する場合、必ず、最終目的地(うちの場合はサルバドールね)までを「通し券」で手配してもらうようお願いして下さい。
これをしっかり頼まないと、ブラジル国内線を別手配にされてしまうことがあるようです。実際、私の友人がそうでした。その時はカウンターで粘り強く交渉し、超過料金を払わずに済んだけど…
「通し券」である場合、24時間以内の乗り継ぎであれば、国内線も、国際線の重量制限が認められ、超過料金はかかりませんからご安心を!



ちなみに、上記のことは、もちろん乗る前からわかっていましたよ。
だからなるべく日本からの荷物も重量を抑えるように頑張った。
いつもは(サンパウロ在住時は)、一つのスーツケースを最大重量の32キロ満タンにすることがテクニックだった。
けど今回は、いかに一つのスーツケースの重量を抑えるかがポイント。



くどくなりますが、
荷物の重量制限が3人合わせて63キロであっても、「1個」の重さが21キロを超えたらNGですから。
32キロと31キロでスーツケース2個で63キロにしてもダメですから。
あくまでも「1個」が「21キロ以内」であることが条件。
だから頑張って荷物を分散させることが大切。あ〜めんどくさい…



そんなわけで、
結果的に私たちが払った超過料金。
行き(サルバドールからサンパウロ)のアビアンカ航空では、50レアル、約2500円。7キロオーバー。可愛いもんだ。



帰り(サンパウロからサルバドール)のTAM航空では、なななんと!470レアル。約2万3000円だよ…。
67キロオーバーでした。
はっきり言って、人間一人分の航空券より高いくらいだよっ!
ま、そうか、体重67キロの人間一人を乗せていると同じことだもんねぇ、重さ的には。



気になるのは、1キロオーバーごとにいくらかかるか、という点でしょう。
これもね、ブラジル国内線の場合、路線とか飛行距離によって違ってくるみたいなのね。
私が今回の経験から言えることは、サンパウロ・サルバドール間だと、1キロあたり7レアル(約350円)かかるということ。2社利用したけど、どちらもそのくらいだった。



1キロ350円なんて安いもんじゃん、と思うなかれ。
1キロなんて、すぐだよ〜。
ハードカバーの単行本なんて2冊で1キロだからね。夏の着替え大人用1日分も1キロくらい。醤油のペットボトルだって1キロ、マヨネーズの500g入りとか濃縮カルピスの紙パックとか、そんなの簡単に重量アップに貢献しちゃうんだから(涙)



思わず、サンパウロの空港から宅急便(そんなのないけど)でサルバドールに送ろうかと思ったよ…超過料金分の荷物を。
けど、実はその送料の方が高い、らしい。なんせサルバドール、遠いので。しかも郵送だと、いつ届くかハラハラしながら待たなければならないし。



ところでJALのサンパウロ便が休止されるまで1カ月を切ってしまいましたねぇ。確か8月27日のサンパウロ発がラストフライトとか。
この荷物の重量の面では、本当にJALは優秀だった。他のエアラインで、同じだけの量を認めてくれるところを、私は知りません…



今後、日本に帰る時は、アメリカ系になるかヨーロッパ系になるかわからないけど、間違いなく荷物重量がぐんと減るわけで。
今までのように、味噌だ片栗粉だカレールーだポン酢だ…って、ほいほいと持って来られなくなるなぁ。
はい、我が家の荷物の重さは、ほとんどそういった食材系が原因でして。ええ。



だってサルヴァドールじゃ買えないんだもん(涙)



というわけで、ブラジルを行き来する皆さん、重量制限のことを十分理解されたうえで、お買い物をお楽しみください…