~私の好きなもの、好きなこと、興味のあることをあれこれと綴るブログです~

Salvador Shoppingをぶらぶら


結局、暇があれば私はいつもここに一人で来てるかもしれない。
お気に入りのスポットの一つ、サルヴァドール・ショッピング。週に一回とまでは行かないけど、月に2〜3回は間違いなく来てるだろうな。


今日は昨日とは打って変わって朝からピーカンな青空。暑い。
ってことで、家にいるより冷房の効いた施設へ…と。特にこれといった目的もなく、ほんとにぶらぶらとするために。あぁ、なんて暇で贅沢なことよ。


ショッピングセンターは、何も目的がなくても、行けば何か必ず新発見があるから楽しいの。特にここは多目的スペースが広くとられているので、なんらかの展示があったりするから楽しい。


まず目に入ったのが、巨大な家族写真の額入り。私がこれまでに見た家族写真の中では一番大きいサイズと思われるほどの家族写真…
それこそ美術館に飾ってあるヨーロッパの貴婦人の肖像画のような大きさ、って肖像画にもいろんなサイズがあるけどさ。


そしてそれは写真なんだけれど、いい具合にライティングされてて、しかも微妙に輪郭をぼやかしたりして、とにかく素敵なのよ。今や写真加工ソフトでこのくらいのことはプロなら簡単に出来るんだろうけれども、このサイズで、この迫力で目前に迫ってくると、それはそれは素晴らしくて。一気に目が奪われた。


実はそれはプロカメラマンの宣伝であって、アラカンくらいのゴージャスなセールスおばさまが、私に熱く熱く語りかけてくるのであった。
「彼はカシアス・ド・スル(南部の都市)のカメラマンなんだけど、今週末までサルヴァドールのスタジオで特別に撮影をするの。今ならまだ時間枠が空いているから、予約受け付けるわよ!」


で…これだけのサイズ…(50センチ×70センチ、2種類あったサイズの小さい方)いったいおいくらで???


「1560レアルよ。この大きいのと、15センチ×21センチのものを10枚がセットになった価格よ」と、おばさま、さらりと言う。


ええとですね。
1560レアルって。円換算すると、ざっと7万5000円ですけど!
な、ななまん…。驚愕…。


唖然としている私におばさまはすかさずセールストークを挟む。「家族の大切な一瞬を残すことは、お金に変えられない価値があるわよ。家族愛はお金で買えないわ。ここのショッピングで宝石を買ったら1500レアル2000レアルするでしょ、でも宝石は宝石箱にしまってしまっておしまい。愛は宝石以上の価値があるわ…」


はいはいはい。と、半分上の空でセールストークを聞き流す私。おばさんはかなり本気だけれども。
とりあえず、主人と相談いたしますわ…と言い残し、連絡先の名刺を頂いてその場を去った。ふー。


いや、かなり素敵だし、あんなの日本では見たことないし(やる人もあまりいないだろうが)、ブラジルの家族のひと時を巨大写真で残すのも悪くないな〜と思ったのは事実。
せめて値段がその半額ならなぁ…。でもあれだけデカイから、7万5000円も妥当なのかも知れないけど。なんせ、相場がわからないよ、あそこまででっかくなると。それにちゃんと未来永劫まで色あせずに残る技術なのかもわからないしなぁ。なんだかフランスの技術って言ってたけど。キャンバスに特殊技術でプリントするとか言ってたけど。


さて気を取り直して上の階へ。
今度は、サルヴァドールの各地を4人のカメラマンが写した写真の展示会があった。これはかなり素敵だった。いつも歩いている道、私が住む地域、自分でも何度も写真に収めた旧市街…それぞれ、アングルとか天気とか影の具合が変わると、こんなにも違って見えるのね〜と感動。素直に感動しましたわ。


そしてふらふらとウインドーショッピング。
先週までどの店にも書かれていた「Liquidação(リキダッサォン):バーゲンセールの意味」の文字はほとんど見られなくなり、今度は冬のファッションへと変わっていた。


冬って…
冬のファッションて…
まだまだまだまだ暑いサルヴァドールで冬のファッションて…。
すいませんけどかなり無理があります。はい。
でも一応、黒やワインレッドやグレーなどのシックなカラーの服が各ブティックのウインドーを彩っておりました。それはそれで素敵、なんだけどねぇ、これだけ暑いと着る気がしないわ。
ジャケットやベストの重ね着もいいんだけどね、暑くて無理〜


そして、4年ぶりにショーウインドーを賑わせているこのファッション。

そう、今年はワールドカップ開催年。そういえばもう数カ月後に迫っているのね。だから、ブラジルロゴ入りTシャツとか、黄色と緑のタンクトップなどがとても目立ってきているんですね。
私も4年前には張り切って何枚か買ったものだ。今年はもういいかな、4年前のを引っ張り出して着ればそれで間に合うわ。
っていうか、4年前にはもうブラジルにいたのか…としみじみ。


そんなふうにぶらぶら見て歩いて、結局今日買ったものは、子どもたちの海パン。1枚千円に値下がりしてたのがあったから。海パンはここでは本当によく使うから、傷みも激しいのよね。完全に消耗品。
その店で、最近子どもたちの間で大人気のグッズが売られていたので、それも買っちゃった。これ。

カラフルなプラスチックのぐるぐるリング。お店の説明では、髪を結ぶゴムとして使うのがオススメだと。確かに濡れてもOKだし、結んでみると、思ったよりいい感じ。見た目より案外しっかりと結べるのね。カラフルで可愛いし。普通の黒いゴムで束ねるより可愛いかも。


で、うちの息子たちは学校の友達からもらってきたらしいんだけど、手首に何本も巻いて喜んでおります。お店にいた女の子も、買ってもらったそばから3本も4本も手首に巻いてた。


これは最近、本当によく見かけるグッズ。先日旅行したナタウのお土産屋さんとか、サルヴァドールの街角にいる露天商とか、どこでも売ってる。子どもたちがしきりに「今流行ってるんだよ〜」と言ってたけど半分くらいは信じてなかったのね。でもほんとに流行ってるんだ。ちなみに小さいのが1本25円、大きいのが50円くらいだったかな。


あとはベッド屋さん(正確にはベッドのマットレス屋さん)をひやかしたり。子どもの2段ベッドについてきた付属品のマットレスが恐ろしいほどに体に合わなくてね(たまに私もそのベッドで寝ることがある)。


子どもの体重ならいいんだろうけど、私の体にはダメすぎる。柔らかすぎると言うか、あれ、中身がespuma(エスプーマ)なのよね。エスプーマは「泡」という意味だけど、ベッドで言うと、スプリングではなくてマットっていうのかな。
スプリングのものはBonnel(ボンネル)というんだけど、最近はPocket(ポケッチ)というタイプがブラジルでも人気なようで。いわゆるポケットコイルね。でもお高い。


いくつか試し寝をしてみたりして、値段を聞いて、あぁやっぱり寝心地がいいものはお高いわねぇ、と納得したり。でも今週末まで40%オフセールだとか聞くと心がざわざわしたり。


さて、ランチはお気に入りのBaby Beef Expressにて。今日のお肉はBaby Beef、アオ・ポント(ミディアム)で。aconpanhamento(付け合わせ)はArroz Biro-biro(ビロビロご飯、ってすごいネーミングだけど、いわゆるチャーハンみたいなもので美味しい)、Legumis ao vapor(レグミス・アオ・ヴァポール、野菜の蒸したの)。これに炭酸入りミネラルウォーターを付けて1150円。ちょっと奮発の一人ランチなり。


帰りにCDやDVDのピラータを売る露天商を見て回った。と、わらわらと店じまいをする兄さんたち。どどどうした???と聞くと、ほら向こうにfiscalização(フィスカリザッサォン、監査人、検査官)が来てるからさ…と。って、はるか遠くを指さす兄さん。よくぞ気付くもんですねぇ。そして一瞬にしてコンパクトに商品をカートにまとめるもんですねぇ!


じゃ、また今度買いに来るからね、Boa sorte!(ボア・ソルチ、グッドラック!の意味ね)と言って帰途につきました。


と、よくある私の平日の過ごし方なんだけど、こうして書き出して見ると、いろんなことがあるもんだわね。