今年も初日はチンバラーダ
2010年のサルヴァドールのカルナヴァルは、2月11日(木)の夜を皮切りに、16日(火)の祝日までの6日間開催されました。
それから10日ほど経った今、振り返るようにして今年の参加レポートを書こうとしております。いやぁ、今年もこの6日間、だだだーっと駆け抜けましてね。即日更新なんてとても無理でしたわ、体力がなくて。とほほ。
では早速、初日のレポート。
去年と同様、Nana Banana(ナナ・バナーナ)という名前のブロッコ(要するにチームみたいなもの)に参加しました。会社帰りのダンナを待ち、いそいそと化粧をし、アバダー(チームお揃いタンクトップ)に着替え7時少し前に家を出ました。
アバダーはまずこんな感じで袋に入ってますの。
張り切って出発したら…
ものすごい渋滞。
ま、当然と言えば当然なんですけどね、カルナヴァルですから。この街のカルナヴァルは、一般道路、しかもかなりのメインな大通りを数キロに渡って封鎖してパレードするんですから、移動がおぼつかなくなるのは当然…
それにしても遠回りしすぎじゃ…
去年はこんなに時間かからなかった気がするんですけど…
結局、チームのスタート時間から遅れること約1時間、やっと現場付近に到着。
すでにパレードは始まっていて、4分の1くらいまで進んでいた。なので、途中から加わった感じ。
まずは腹ごしらえってことで、ガラナとコッシーニャを食べてる私。
この日のNana Bananaで歌うのは、大好きなアーティストのひとり、Timbaladaのデニー。遠目に見ると袴みたいな幅広いズボン?を身にまとって歌っていた。
(デニーにばったりあった話はこちら。)
それにしても今年は参加者が多い。どうしたんだろうっていうくらい多いよ。
去年は、さすがに初日はまだ出足鈍いよね〜、明日仕事の人もまだ多いだろうしね〜、って言いながら、ほとんど押しつぶされる感覚はなく、余裕で踊り歩いたものだった。
なのに今年はのっけからぎゅうぎゅう詰め!どうしたこと!
しかもこのチームの参加料、今年はかなり値上げされてた。もしかして今年はチンバラーダの当たり年?って思えるくらい、ちょっと様子が違ってましたわ…
そして相変わらずデニーは素敵でした。チンバウも叩いてました。
と、途中参加で人多すぎ、ってこともあって、なんかかなりお疲れモードが早々にやって来てしまった私。
もちろんチンバラーダの音楽は楽しいし、バイーアらしさ満点だし、踊ってて気持ちいいから楽しいんだけどね。何て言うんだろう、すでにサルヴァドールのカルナヴァル3回目で、なんとなく今回は冷静に周囲を見ている私…。
途中、イヴェッチの絵が壁面に描かれたカマロッチ(桟敷席)を見て喜んだり。
ここはイヴェッチのみならず、有名アーチストが何人も描かれていたんだけどね。
ここはイヴェッチのカマロッチ、Cerveja & Cia。初日なのでまだ人出は少ないですね。
とにかく驚愕で、ドッカーンとやられちゃって、もう来るもんか!と思った1回目。
すでに雰囲気を知っていて、覚悟の上で人混みに入り、なんだかとても楽しかった2回目。
そして3回目は、それなりに楽しみながらも、一方でマンウォッチングに走ってる感じ?ロープ内の仲間、ロープ外の群衆、どちらも客観的に見てる私…
なんなんだろうねぇ。
そのうち大雨が降りだし(この日は朝から大雨が降ったりやんだり、空にはグレーの厚い雲がかかったまま不穏な夜を迎えたのだった)、これがもうハンパない大雨で。
前半は蒸し暑くて踊りまくって汗だくで。それが一気に雨で冷やされて。いや、雨自体はぬるいんだけど、止んだ後の体が冷えて冷えて。
もう帰ろうよーーーー!と、1回目の時のようにヨワヨワになっちゃった。情けなし。
でもゴールはもうすぐだったので、頑張って「歩いた」。
もう後半は踊る元気なし。雨に打たれてとぼとぼととにかく歩いたわ〜。
なんで今年は思うように盛りあがれなかったんだろう、と、やはり同じような感覚でいたダンナと話し合ったところ。
やはりスタート時間から参加できなかったことが大きいかも。
まだかまだかとデニーの登場を待ちながら、1本目のビールを飲みながらわくわくと待つあの時間から、パレードは始まっているのだ。
教訓。カルナヴァル当日は早め早めの移動を心がけよう。特にスタート時間が早いブロッコの場合はね。
(逆に後半のブロッコになると、1時間2時間押しってこともあるから、待ちくたびれる可能性も大いにあるんだけどね)
ところで帰りのタクシーにまたやられたよ。
最初に声かけたタクシーには、自宅まで60レアルと言われた。
通常、メーターだとせいぜい25で行くところ、倍額以上の60だと言われた。
ふん、そんな高いの乗るもんですか!他を探すわよ!って、もちろんお断り。
2台目に声かけたら、今度は40だと言う。うーん、まだ高いなぁ。
でも雨降ってるし、寒いし、40ならギリギリ妥協点か。ってことで乗りましたけど。
カルナヴァル中のタクシーは本当に悪徳が多いから気を付けたい。まずは値切ってかかることが大事。絶対言い値では乗らないことだ。
思えば初めてのカルナヴァルの時、ペロウリーニョからバッハまで70って言われて仰天したもんなぁ。通常20するかどうかのところだよ。
その時は危うくその値段で乗るところだった。まだこの街のしくみを知らなかったから。カーニバル価格で一律なんだ、とか言われて信じるところだったよ。
結局、そんなの払えない、って泣きついたら35まで下がったけどね。なんじゃそりゃ、でしょ。
そんなこんなで、ちょっと後味の悪い初日。しかものどがイガイガするぞ。これは風邪が来そうな嫌な予感…