イヴェッチとビヨンセのライブ in サルバドール
イヴェッチ本人もとても楽しみにしていた様子の、世界トップクラスの歌姫ビヨンセ(アメリカ人)のライブ。昨日、サルヴァドールの屋外見本市会場(フェスティバル・ヂ・ヴェラォンをやるところ)で行われました。
今回も、上は4万円もするチケットがあったけど(飲み放題付き、ステージに近い)、私は一番安い3000円の広大な立ち見エリアで見ることに…
どんなもんだろう、と思ったけど結構楽しめました。3000円で大満足よ!
さて開演予定時間は20時だったんだけど、例によってなかなか始まらず。お客さんの出足も、20時だとまだまだ…って感じなのよね。みんなわかってると言うか、何と言うか…。
結局21時になって、まずはイヴェッチ姐さん登場です。真赤なくちびる模様の電飾がまばゆいステージに、ネイビーとメタリックのマイクロミニの衣装で。
もちろん1曲目は、今年のカーニバルソングのNa Base do Beijo。のっけから会場、大盛り上がりですよ。
今回はもう、後ろの後ろの最後尾に近い地点で、しかもスタンディングフロアで見ていたので、写真がもう全然撮れず。手をプルプルさせながら必死でつま先立ちして、目の前のでっかいバイーア人たちの隙間を縫って、やっとこんな感じで撮影。ふぅ。
(ビリンバウ・メタリザードの時の様子)
それにしても、バイーアの人たちって大きいよ。間違いなくサンパウロやリオの人たちよりでっかいと思う。ダンナいわく、特に女性が大きい。背が、骨格が、なんか違うんだよね…
私も165センチ弱だからそんなに小さくはないけど、負けてます、完全に。とほほ。
そんなこんなで、生イヴェッチを目で楽しむことは難しかったけど(結局、ステージ各所に配置された大型モニターで眺めるのみ)、音はばっちり届くので、もうそれだけで十分満足。
最後尾付近にもなると、そこまでぎゅうぎゅうづめじゃないので、適度に換気される&踊れるスペースもあるしね。これはなかなかいいかも知れないわ。安いし。
以前、イヴェッチのライブを同じ会場で最前列付近を陣取った時はもう大変だったのよ。まさに満員電車。朝の営団地下鉄東西線東陽町駅付近も真っ青の混み具合(笑)
ポケットに他人の手は入って来るし、人のビールは降りかかってくるしでもう…。
今回はその点、安泰。写真だけ我慢すれば、こっちでいいかも。
さてイヴェッチ姐さんですが、まぁいわゆる「前座」ということで、ワンマンショーだったんだけどね。次々にヒット曲を披露し、今年のカルナヴァルで盛り上がりそうなLobo Mauも元気に歌い、なんと1時間半近くもやってくれましたよ。嬉しいですねぇ。
Lobo Mauって曲は、なんとなくピシリコ、パランゴレー系のノリが楽しい曲ですね。周りの踊りもそっち系でしたし(笑)最近はこういう流れが来ている、とウィリーさんが書いていたけど、まさにその通り!って実感しましたよ。
日本のファンの皆さんのために、歌った曲を全部控えておこうと動画でちょこちょこ録画したんですけどね、曲名がわからないのもありまして。イヴェッチファンを名乗りながら恥ずかしい話ですが…。
サルヴァドールのカルナヴァルを歌詞にしたためた美しいバラード調の「Baianidade Nago」という曲もあり、感動しましたね。周りのお客さんがみんな歌ってるの、しかも感情をたっぷりと込めて。
素敵でした。mixiのサルバドール県人会で教えてもらわなかったら、この曲、知らずに聞き流してたわ〜。ありがとうメグさん♪
この曲を動画でYoutubeにアップしたので、興味がある方、どうぞ。音は結構きれいに撮れてると思います。
さて、イヴェッチの1時間半が終わり、かれこれ1時間強待ったところで、ついにビヨンセが登場!
その頃私は、最後尾のさらに後方にある屋台でガラナなどを飲みつつ座りこんで、サンパウロ州出身のほろ酔いおじさんと雑談していたんですが(なんと彼はビヨンセを知らないけど今日ここに来たと!って私もあまり人のこと言えないけど)。
現場にいたまったり休憩中のみなさん、ステージ近くでわーっという歓声が聞こえた途端、走ってステージ方面に向かってましたね。やっぱりビヨンセ、人気ありますなぁ。
これまたイヴェッチに盛り上がりようで。そりゃそうです、今日はビヨンセがメインですからね、ものすごい熱気が大画面モニターを通じて伝わって来ましたよ。
はい、私は、すでに疲れ果てていたので、イヴェッチの時よりもさらに後方からステージを垣間見る状態でした。
こんな感じで。
でも、この顔、このスタイル、このダンス。まさしくビヨンセご本人ですね。
素敵です。
生で歌う声の迫力が素晴らしい。声量があるんですね、とっても。
イヴェッチの、低めの太いヴォイスとは対照的に、ハイトーンの抜けるような、でも力強さのある歌声。こういうタイプもいいですね。
しかし彼女の歌…あれは英語ですよね?
なんか、英語に聞こえない英語なんですけど、そういうもんですかね?ヒップホップ系の曲って。あまりよく聞かないのでわからないんですけど。(単に英語のヒアリング力が落ちているとも言う)
事前に公表されていたとおり、10回以上衣装替えをするという話は本当で。2曲おきくらいに細かくお着替えしてました。白いドレスで歌ったアヴェ・マリアは感動したなぁ。その様子も、歌声も…。
ブラジル人にもビヨンセファンは大変多いわけで、英語の歌詞だけれども、しっかり合唱していましたね。彼女の踊りに合わせて上手にヒップホップ系で踊ってる女の子もいっぱいいました。
ブラジルで、外国人歌手のライブを見たのは初めてだったけど、なんか、新鮮な光景でした。みんな、アシェばかりじゃないのね(笑)
かなり眠気も襲ってきたので、まだ終演じゃないけど帰っちゃおうか、と思ったけれど、結局最後まで踏みとどまりました。というのは、いつかイヴェッチがステージに上って来てビヨンセと抱き合ったりしないかと。そのシーンをゆめみていたのよね。
でも、イベッチの登場はありませんでした。ブラジルライブ最終日だし、ここはイヴェッチの地元だし、ちょっとなんかそういう演出があってもいいよね〜、なんて思ってたんだけどね。サンパウロ公演同様、イヴェッチとビヨンセは完全に別ステージで終わりました。
ビヨンセよ、ここは地元なんだし、ありがとうイヴェッチの一言くらいあってもいいんじゃないのよう〜と思わずイヴェッチ派としては思ってしまった次第です。はい。
(そう、私の耳が正しければ、ビヨンセはイヴェッチのイの字も出さなかったんだよ。)
結局ビヨンセとイヴェッチは仲がいいわけじゃないのか?まぁ、ビヨンセほどのスターになると、いち外国人歌手との共演なんてそもそもありえないのか…。
うーん。
イヴェッチのお友達は、やっぱりシュシャでした(笑)
なぜかこのステージにも、シュシャが登場したんですもん。不思議。
ともあれ、翌日からカルナヴァル本番が始まるサルヴァドール市民&すでにサルヴァドール入りしてヤル気満々の市外の人、外国人たちは、もう完全にお祭り気分満開という感じでした。
そしてもちろん私も…お祭り気分、高まって来ましたよ!
帰宅したら午前3時だったけど、ええ、連日頑張りますよ。だって年に一度のお祭りですから。
(ああ、すっかり私もバイアーナだわね…)