~私の好きなもの、好きなこと、興味のあることをあれこれと綴るブログです~

今年も郵便局でサンタクロース募集中


この時期、サルヴァドールの郵便局(Correios)の本局に行くと、やっぱりありましたよ、サンタクロースへの手紙の山が!
(去年の記事はコチラ。詳しく書いてます)

去年より足を運ぶ時期が少し早いせいか、手紙の量もものすごいことに…
そして日々、続々と新しい手紙が到着しているようで…。


これは、ブラジルの郵便局が実施している福祉プロジェクトの一環。両親が不在とか、失業中とか、貧困とか、もろもろの理由でクリスマスプレゼントを肉親からもらえそうにない子供たちが、サンタに願いを込めて手紙を送る…というもの。
その手紙を郵便局が受け取り、局内の専用コーナーにずらりと並べる。そこを訪れた市民が手紙を読み、リクエストされている品物を確認し、自らが用意出来てプレゼントできそうな品物があれば、その手紙を引き受ける。手紙は何通でも引き受けて良いけれど、受けたからにはちゃんとプレゼントを用意しなけらばならいのだ。
手紙には番号がふられていて、パソコンで送り主と受取人を登録して管理している。
去年は確か手紙にその子の住所がバッチリ書かれていて、送り主は品物の宛名に住所までしっかり書いて郵便局に提出したものだったけど、今年は住所はふせられていた。
いくらブラジルとは言え、個人情報をこういう形でさらしちゃっていいのかいな?と、ちょっと心配になったんだよねぇ、去年は。(そして住所を見ると確かに貧しい地域とされているところが書かれていたりして、そうなのかー、と納得したりして。)
去年、何かその件でトラブルでもあったのかしら。それとも誰かが忠告して改善されたのかしら。


ともあれ、今年は、どこに住んでいる子に渡るかはわからないわけで。まぁでもそんなことは送り主にはあまり関係のないこと。


大量の手紙の中から、男の子で、服や靴をリクエストしている手紙をいくつか見つけた。女の子で、私のサイズの服をリクエストしているものも何人かいたのでピックアップした。
コイやアレックスの服の中から、状態のいいものを選んで送ろうかと思ってね。超お金持ちのブラジル人たちのように、ショッピングセンターで高価な新品を購入してプレゼントできるほど我が家に余裕はないけれど、ま、おさがりでも許してね…ってことで。
この手紙を書く子どもたちというのは、それこそ、着替えだってほとんどないような、靴だってビーチサンダルがせいぜい…って子が多いように思う。だからきっと、おさがりだって重宝されるよね。


プレゼントは、きれいに包装し、手紙番号を明記して、クリスマス前までに郵便局に持ち込む。
この活動が始まると、あぁ、いよいよクリスマスだなぁ…と思う。



ところで今年も人気があったのは「自転車」。そして「リモコンカー」とか「Boneca que fala:お話しするお人形」というのが去年より増えていた気がするなぁ。そうか、おしゃべり人形はブラジルでも人気なのね…。
相変わらず「ビデオゲーム」とか「ニンテンドーDS」「プレイステーション」なんてのもあったけど…そんなのプレゼントできる人がいるんだろうか…いるのかも…超お金持ちは実際に存在するからねぇ。
あの手紙の山が、クリスマスイブにはほとんどきれいになくなるんだから、すごいと思う。クリスマスは、普段ボランティア的なことをしようと思ってもなかなかきっかけがない人にとって、いいチャンスだよね。


そして街には物乞いファミリーの姿が増えて来ましたよ…
こちらへの施しは、どうしたものかなぁ…と毎年思ってしまう…。