密かなブーム?の、こけしのカオリちゃん
最近、プレゼント屋さん(Loje de presente、直訳するとそうなんだけど、店内は私の少女時代で言うところのファンシーショップって言うの?可愛い小物類がこまごまと置いてあるお店)でよく目にする、ほぼ2等身の日本顔のお人形。
その名もKokeshi(こけし)である。
コケシと言っても、ブラジル生まれのコケシちゃんは、日本の宮城や山形で伝統的に作られているそれとはずいぶん違い、モダンな香りをプンプン漂わせている。カラフルな原色で彩られ、つやつやとニスが塗られ、もう、これはこれで「Kokeshi」というジャンルだな…と言わしめんばかりのスタイルだ。
いつもは、
「ふ〜ん、またブラジル人の日本趣味に一つバリエーションが増えたわね」程度に横目で見て素通りしていたんだけど、この日はなぜか、ショーウインドーに足を止めてじっくりと見入ってしまった。
(というのも、最近、人通りが多い通路側ショーウインドーに堂々とディスプレイされていることが多いのだ、嫌でも目に入るよ。)
よくよく読むと、なななんと!
「Kokeshi Kaori」とあるではないですか!
コケシのかおりちゃん!!!
これは注目しないわけにはいかないでしょう。
まさか、それぞれのこけしに名前が付いているとは思わなかったわよ。
顔のタイプは3つあり、着物の色は全て異なっていまして、なんと各タイプ8体ずつ違う名前となっています。
頭にピンクのおリボンがついててキュートなタイプ:さやか、えり、しょうこ、みちこ、ようこ、ゆか、にた、きた
手に派手な唐傘を持っている、地味顔なタイプ:きょうこ、かおり、はるこ、ゆいこ、みか、ありさ、あな、まい
頭にぼんぼりを付け、顔が幼いタイプ:かな、まり、みさ、めい、あや、みやけ、みゅうか、りー
日本人女性の名前、なかなかよく研究されている?!
と思いきや。
にた、あな、りー… この辺は日本人名としてはかなり個性的では?(っていうか、国、間違えてる?)
さらには、
きた、みやけ… 北さんに三宅さん? 苗字かいっ!!!!!(まだ「みやこ」ちゃんならありそうだが)
興味深いことに、それぞれのコケシは性格が違うんですってよ。ご丁寧に、ラベルに彼女たちの性格についてのコメントが書かれているの。
で、我がコケシカオリちゃんはと言うと。
「Kaori (tímida e introspectiva)
O jeitinho recatado é o charme dessa tímida kokeshi. Morre de vergonha de falar em público e quando fala, suas bochechas ficam vermelhas.」
→翻訳すると、
「かおり(はにかみ屋で内気)
奥ゆかしいしぐさが、この内気なコケシちゃんの魅力よ。人前で話すと、ほっぺが真っ赤になっちゃうし、恥ずかしくて死にそうになっちゃうの!」
…なんとまぁ良く出来たコケシですこと!本物のカオリちゃんとおんなじね♪
(誰ですか笑っているのは。)
と、こんな具合に、それぞれキャラが違っていて非常におもしろいのです。サイトで確認できるので、気になる方はぜひ調べてみましょう!(ポル語ですけど)
人の性格を表す時の単語を、一気に24個、覚えられますぜ。(知らない単語ばかりなんで、辞書とお友達状態ですけど)
http://www.kokeshiclub.com.br/
さて、このコケシたち。いま、サルヴァドールでは密かなブーム?らしく、入荷してはすぐに品切れになるんだとか(お店の人談)。この日も、たまたま入荷した直後だから、種類が豊富で選び放題よ〜、とのこと。
そうなのよ、確かに、カオリちゃんを探してもなかなか見つからないことが多くてね。
この日、初めて出会ったのよ。身長13センチほどで、木でできた手作り(一応、feito na maoとなっている)コケシがひとつ29レアル(約1500円)。結構高いけど、カオリちゃんだし、なかなか可愛いしで、思わず連れて帰りました。
私が選んでいるわきで、別のブラジル人のお客さんが、
「この可愛いジャポネーザ人形はおいくら?」と聞いてましたよ。ほほ、人気があるのね、確かに!
コケシファンになっちゃった方には、壁紙のダウンロードもできるようなので、ぜひ(笑)