~私の好きなもの、好きなこと、興味のあることをあれこれと綴るブログです~

手術しました、一応。


手術の話…なんて書いたから、心配してくれた友達がメールくれちゃったじゃないの!
ごめんごめん。
ぜーんぜん大したことのない話なんですが、一応、手術は手術と言うことで、タイトルは手術です。
どこを切ったかと言いますと…


右足の小指の付け根を1センチほど切って縫いました。
そう。
日本で言うなら「手術」なんて大げさな単語じゃなくて、「何針縫った」というイメージですな。
ポルトガル語ではきっと、体のどこかを少しでも「切る」場合は、cirurgia(シルルジーア)という単語になり、日本語に訳すと「外科的手術」となるのですな。


さて私の右足の小指に一体何が起こったか。
実はかーなーり気持ち悪い話です…。


それはかれこれ10日ほど前にさかのぼる。
ちょっと前から、小指の付け根に怪しいデキモノが出来ていた。何が怪しいって、その様子。
魚の目とは違う。水虫でもなさそう。
直径1.5センチくらいの白くて丸いデキモノの中央に、目玉みたいに黒い点がある。ごまつぶ大ほどの点。
なんだか目玉みたいな姿だよ〜。


それだけで気持ち悪いんだけど、しばらく放っておいた。少し痛がゆい感じはしたけど、まぁそのうち良くなるさ、って。
だけど結構痛みが強くなってきたので、ある日の深夜。なぜか深夜に、思い立って縫い針を刺してみた。
そう、ニキビをつぶしたら白いものが出てきてそのうち良くなるように、足のデキモノからも何かが出て良くなるだろう…と思って。


そしたら。


出てきましたよ。
白いものが…
でも、ニキビの白さとは違うの。
まず、液体の様子が違うの。
たとえるなら、タラコの小さな粒状態…


こ、こ、これは…




何かのタマゴだ…




ひょえ〜〜〜〜〜〜〜〜


このときの気持ち悪さを想像いただけますでしょうか。
深夜。
ひとりであぐらをかき。
足の指に自ら針を刺し。
得体の知れないタマゴを絞り出す作業って…


今思い出してもぞっとする〜〜〜



でも、中にあるものは出しつくさないと!!
その一心で、刺して刺して、押し出して押し出して。格闘すること約20分。
たぶん、もう、全部出たと思う… 出たことにして…お願い…。


一応、傷口にマキロンを塗って、その晩は寝ました。
でも翌朝、やっぱりどう考えても気味が悪いので、一度皮膚科で見てもらうことにしたのであります。
幸い、保険が適用される皮膚科が徒歩10分のところにあり、予約もすぐ取れたので、数日後受診して来ました。
まぁ、小さい診療所だったんだけど。


見てくれた男の先生は、
「ああ〜、bicho de pé(ビッショ・ヂ・ペ):足の虫だねぇ。最近、はだしで砂の上を歩いたでしょ?」とサラっと言った。
はだしで砂の上…
それはあの時に違いない。レンソイス・マラニェンセスへの旅。砂丘に次ぐ砂丘、みんな普通に裸足で歩いてたけど…。


「いやいや、たまたま運が悪かったんだよ。僕もね、家族4人でモッホ・ジ・サンパウロのビーチに行ったんだけど、僕以外みんなこの虫にやられたよ。僕はラッキーだったよなぁ。はっはっは。」
ですって。


その虫というのは、数ミリ程度の小さい虫で、人や動物に寄生するのは妊娠したメスの成虫だけなんだそう。
成虫が皮膚に入り込むわけではなく、足にくっついて、皮膚の中に卵を産むんだって…。き、き、きもちわる〜〜〜。
たまたま私にくっついちゃったのね、妊婦虫が。くーーーーっ。
ちなみに他の家族は、ともすれば私以上の確率で裸足だったのに(特にアレックス)、まったく害なし。良かったねぇ。


初診時に即手術だったわけではなく、その1週間後に予約を入れねばならなかった。
1週間も経てば、自分で刺した足の傷も全然痛まなくなり、もうタマゴも存在してない感じがしたけど、念のためってことで手術実施。


執刀医は、前回とは違う、若い女医さん。トロピカルな柄のロングドレスに白衣を羽織った、可愛い先生だった。(って、関係ないか。)
まずは麻酔をぶすっと足の裏(切るところの数センチ先)に。これが痛くて痛くて(涙)
そして患部を小さいメスで切っていたようだった。中から何か赤黒いものが出てきて、「これが虫よ」と見せてくれた。
虫には見えなかったけど…あれが虫なのか???
私の血を吸って力をつけて産卵していたらしい。うげーーーーーー。


そして切った後はざくざくと縫っていた。私は横たわっていたので、自分の足先を見ることは出来なかったけど、感覚的に「ざくざく」だった。


正味30分ちょっとで手術は無事終了。
出来あがった足の指は、包帯?テープ?でぐるぐる巻きにされて、太っちょになっていた。これじゃ普通のスニーカーで来てたら履けないよ!
クロックスで来てよかったよ。でもサンダルの方がもっと良かったかも。


それから3日間は包帯を取らないで、濡らさないように気をつけて過ごしなさい、と。(シャワーが大変すぎ。シャワーヘッド固定タイプなんだもん。)
3日後の土曜日に初めて取って、消毒して塗り薬を塗って、今と同じようにぐるぐる巻きにしなさい、と。それを1週間続けなさいと。


で、今日が3日後の土曜日。
初めて自分の目で患部を見ましたよ。
なんと、黒い糸で縫ってくれたのねぇ、先生よ。縫って結んで、を3回ほど。
あれって、わざと黒い糸なんでしょうか…抜糸の時にわかりやすいように???


抜糸は、今から1週間後。手術から10日後だそう。
それまで、小指包帯ぐるぐる生活。足にビニール袋かぶせて、右足をやや上げてのアクロバット的シャワーが続くのであります…。


友人から聞いた話ですが、
ブラジルは、この「足の虫」に限らず、足の裏にくっついて悪さをする(水虫みたいになるとか、ただれるとか)微生物が結構いるんだそう。だから極力、靴をはいて過ごしているのかなぁ…と思ったわ。
家の中でも靴を履く生活って、そういう理由もあるのかもね。
私もこれからなるべく裸足生活は避けた方がいいかも…。
ブラジル在住のみなさん、砂浜を裸足で、とか、ファゼンダを裸足で、というのは避けた方がいいみたいですよ〜。
そして、目玉みたいなデキモノが足の裏に出来たら、虫の存在を疑って下さいね〜。怖いよ〜〜〜。