機内でバンダ・エヴァのあの人に…

先日、サンパウロに向かう飛行機の中で、
サウロに会ってしまいました！！！

サウロとは、サルヴァドールを代表するバンド、Banda Eva（バンダ・エヴァ）のボーカルの男性。かなり有名ですよ。

最初は、ひとつ前の席（最前列）の通路側、つまり２列目右通路側に座っていた私のナナメ前に、なんだかセンスの良い男性が座っているな〜程度に思ってたんですよ。
サングラスかけて、iPodを熱心に聞いていたから、もしかして音楽関係の人かも？！くらいに思ってたのよ。

そしたら、到着近くなったころ、一人のブラジレイラが彼に近寄り、
「一緒に写真撮ってくださーい♪」なんてやっている。
ということはやっぱり彼は有名人？！
誰だかわからないけど、とりあえず有名人ねっ？！

で、彼の腕を良く見ると、日本語で「ジョアンルーカス」って彫っている。ん〜、彼、バンダエヴァのサウロに似ているけど、サウロはジョアンルーカスって名前じゃないよなぁ。
そんな感じでちらちら見ていると、彼もこちらを見て微笑んでいる。日本人親子が珍しかったのかもね。
よしっ、声をかけちゃえ！！
ってことで、写真撮影をお願いしましたのよ。

「その日本語、素敵ですよ。ぜひ一枚写真を撮らせて下さい」と。まずは彫り物を撮らせてもらうということにして。
そして快諾してくれた彼。
「これは息子の名前なんですよ」とのこと。
ここで多少、日本人なのか、どこに住んでいるのか、ブラジルは好きか…などと他愛のない会話をし。
そのうちにコイが「この人、テレビで見たことあるよね」と一言。
そうか、やっぱりそうだよね、バンダエヴァのボーカルだよね！

で、
「この子があなたのことをテレビでお見かけしたというのですが、歌手か俳優でいらっしゃいますか？」と直球質問。
すると、
「ええ、カントール（歌手）ですよ」と来た。

さすがに「で、お名前は…」とは聞けず。なんかそれは失礼な気がしてね。
「サザンの桑田さんですよね」みたいに固有名詞をぶつけて確認するのも、ね。間違ってたときにどうフォローするの。
だからここでは名前未確認のまま、子どもたちと記念撮影させてもらったのだ。

実は、今年のカルナヴァルで見たサウロは、もっと熟年ぽく見えて。
いま目の前にいるサウロらしき人は、それよりずっと若々しくさわやかで…

でも、私が顔を見て判別できるバイーアの歌手ってそうそう多くはない。
たとえばジャミウとかトマチとかシカフェ、アーザ・ヂ・アギアにばったり会っても、絶対気付けないと思う。
やっぱり自分が好きなチンバラーダのデニーであり、バンダ・エヴァのサウロであり、イヴェッチでありクラウジア・レイチでありダニエラ・メルクリあたりまでであろう…
そのうちの一人に遭遇しちゃうなんて、ラッキーすぎだわ、私♪

帰宅して、ウェブで検索してみたら、彼の息子の名はジョアン・ルーカスであり、
ウェブで出てくる顔写真と、機内の写真はやはり正真正銘同じでありました。
やっぱりサウロだったのね〜。そうと知っていたらもっと別の話も出来たのに〜〜〜いやとっさに気のきいたポル語で会話できるわけもなく、やっぱり結果は同じだったか。

彼は一人でサンパウロに到着し、いつの間にか降りて、見えなくなっていきました…
それにしても爽やかで、おしゃれな人でしたよ、サウロさん。

サウロさんと言えば。
最近、イヴェッチ・サンガーロの新しいＣＤ，ＤＶＤ「Pode Entrar」（ポジ・エントラー、お入りなさいの意味）が発売されましたが、
その中でイヴェッチとサウロがデュエットしている曲があるんですよ。
これがもう！
とても爽やかで覚えやすいメロディーで、二人の歌声も軽く甘くしっかりと響き…最高の1曲なんですわ。
特にＤＶＤに登場する二人の映像がおもしろいんですよ。サウロが子供みたいに海に飛び込んだりして。

本人を見かけた直後にこのＤＶＤだったので、なんだか妙に親近感が湧き…
かーなーり、気に入ってしまいましたよ。

サウロのほか、マリア・ベターニアやカルリーニョス・ブラウンといったバイーアの大物歌手との貴重なデュエットも多いこの一枚。
イヴェッチの新たな魅力にはまる人も多いはず…
元気いっぱいのアシェ音楽だけじゃないんですね、イヴェッチの奥深さは。しっとり系の落ち着いた歌声がまた、素晴らしいのです。
彼女の自宅スタジオで収録されたということで、ＤＶＤでは彼女のマンションの一部を垣間見ることも出来ておもしろいです。
イヴェッチ未体験の方にもぜひお勧めしたい一枚です！

Multishow Registro: Pode Entrar [DVD] [Import]