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リオ発パリ行きエアーフランス機の墜落事故


サンパウロからサルバドールに戻るために飛行機に乗る。
飛行機に乗る必要があるから乗る。
上空で何が起こるかわからないけど、乗るしかないから乗る。
着陸するその瞬間まで、いつもドキドキする。
上空で強い揺れが起ころうものなら、本当に怖くなる。


今回、私がサンパウロ滞在中に、
「ブラジルのフェルナンド・ジ・ノローニャ島付近で、パリ行の飛行機が消えた」というニュースを聞いた。
リオ発のエールフランス機だと言う。


リオ発、パリ行きの飛行機。
しかもエールフランス
JALと同じワンワールドじゃないの。
次に日本に行く時は、サルヴァドールサンパウロ―ニューヨーク―成田…というアメリカ経由ではなく、
サルヴァドール―パリ―成田…というヨーロッパ経由にしよう、と思っていた。
(そのほうが1つ乗り換えが少なくて済むでしょ。)


場合によっては、サルヴァドール―リオ―パリ―成田、というのもある。
私もそのルートを飛ぶ可能性がある。
そのルート上で、飛行機が海に墜落したって…。


エールフランスキャビンアテンダントをしている大切な友人もいる。彼女がブラジル線に乗ることはないから、今回搭乗してはいないだろうけど、彼女の同僚が乗っていたであろうエールフランス
よりによってブラジル領海で墜落だなんて…。


墜落現場付近は、水深4000メートルを超える深さの海域だと言う。現在、ブラジルやフランス、アメリカなど救助隊が入り、懸命の捜索を続けている。
でも、もう発生から3日も経っている。
テレビでは、乗客の家族の嘆き悲しむ様子が伝えられている。見ていてとても辛いよ。


一人旅で乗っていた11歳の男の子。
ブラジリア出身で、ドイツ在住の若い女性歌手。
大学教授や大会社の要人など、社会的地位の高い乗客も多かったそうだ。


そして、お母さんと一緒に乗っていた5歳の男の子も事故に巻き込まれた。スイス人でリオ在住のこのご家族、「事故があった場合のことを考えて、いつも夫婦は別々の便に、それぞれ子どもを1人ずつ連れて」搭乗していたそうだ。
お父さんと3歳の女の子は、別の便でパリに向かっていたそうだ。


このご家族と同じ考え方を持ち、常に夫婦別々の便で移動する身近な知り合いを思い出した。
本当に、こういう事故が起きてしまうのだ。


原因究明は、航空機が登録されている国、すなわちフランスが行うことになっているらしい。
天候が悪く、落雷の影響があったとか、異常発生からわずか4分後に墜落しているとか、いろいろと言われているけれど、それにしても本当の原因なんてきっとずっとわからない。
日航123便の墜落事故原因だって、本当のところはよくわからないんでしょう。
とにもかくにも、誰も予知できない、誰もどうしようもできない、「悪い偶然」が重なってしまった結果なんだろう、と思う。


いま、ここに生きている自分は、「良い偶然」が重なっていることの結果なのだ。
そのことを改めて思い知らされ、
いつ誰に降りかかるか分からない「悪い偶然」に備え、出来る限りの備えはしておかなければならない、と改めて思い知らされた。


運命の日を、このような事故で迎えてしまった乗客・乗員の方々の…ご冥福を心からお祈りします。