牛乳配達
サンパウロには存在していたタイプA(Tipo A)のおいしい牛乳が、ここサルヴァドールでは非常に入手困難。近くの大型スーパー、ボンプレッソに半年前くらいは置いてあったんだけど、最近はめっきり見かけなくなった。
Tipo Cの袋入り牛乳がその後、Aの代わりに入荷され、ロングライフよりはましか…と愛飲していたんだけど、それも入荷されなくなった。需要がなかったのかしら…。
そんなわけで、あきらめて、箱入り・賞味期限半年以上…という、イマイチおいしくないロングライフの牛乳を買わざるを得なかった。うちの子たちはネスカウとかトヂー(ミロみたいに溶かして飲む粉末チョコレート)が大好きだし、私はコーヒーと言えばミルク多めのカフェオレだから、どんなに牛乳の味がイマイチでも、牛乳を買わないわけにはいかないのだ…。
と、そんな我が家に朗報が!
なんと、バイーア唯一のTipo A牛乳メーカー「Vila Real」が、牛乳の宅配をしているというのだ!!
これは頼まない手はないっ。
ということで、友人からもらった宅配商品リストにあった電話番号にかけてみた。
そしたらまぁ、なんとしちめんどくさいことよ。宅配をお願いするためには、以下のものを提出せよと。
・銀行の口座番号
・口座番号名義人の身分証明書のコピー
・口座番号名義人の納税者番号カードのコピー
・配達先住所の明記された、公共料金などの郵便物のコピー
・口座番号名義人の署名
ふーーーー。
なんですかこの細かさは!!
たかだか牛乳を配達してもらうだけなのに、こんなに書類が必要なんですかっ!!!
…まぁ、確かに。ここはブラジル、サルヴァドール。
宅配したところで、商品の代金をしっかり徴収できないことには、販売なんてできない。身元のはっきりした、支払能力のある相手ということをちゃんと見極めてからでないと、販売しない、というわけだ。
たかだか牛乳1本2.5レアル(約125円)の話ですよ…。
でも、チリも積もれば山となる、だし。
実際に、こういう少額商品に対しても、支払いが出来ない(もしくは、わざと、しない。)顧客も実際にいるわけで…。
この会社では、支払は月ごとにまとめた額を、銀行振込用紙に明記して顧客に渡すらしい。顧客は用紙を受け取ったら、支払期限日までに、銀行で支払いを済ませる。
うちは週1回、牛乳2本とイチゴヨーグルトドリンク1本だけだから、月々10レアル(500円)もしないんだけれども、それでも銀行振込みというシステムを取っているらしい。ふーん…
もろもろのめんどくさい手続きをクリアして、順調に牛乳を受け取っている。とどいたその日の新鮮な牛乳の美味しいこと!
だけど悪くなるのも早くて、開封後3日目にはすでに味がおかしくなっているのだ…。
頑張って飲まないと…。
ああ。日本の美味しい牛乳が本当に恋しいです。