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いま「テマキ」が熱い!!

先週の連休の豪雨は一体何だったの!!!と声を大にして叫びたいほど、この週末はギンギンぎらぎら快晴・真夏のサルヴァドールです。こんな週末に限っておとなしく家にいたりして。


さて、ずっと書きたかったこの話題。


サルヴァドールで去年から今年にかけてメキメキと店舗数を増やしている「Temakeria」。
テマケリーア、と呼びます。
これは何と、なんと、「テマキ」専門レストランのこと!
テマキとは、そうです。日本の家庭パーティなどで子どもたちに大人気?!の「手巻き寿司」のこと…。


ブラジルにおける日本食人気は、日本人の想像をはるかに超えており、その豊かな独創性はもやはオリジナルの日本人にはついて行けないレベルまで達しておりますが(笑
その勢いたるや衰えることを知らず…ついに「テマケリーア」の台頭と相成ったわけです。


どのくらいすごいかと言いますと、
サルヴァドールの飲食店をほとんど網羅していると言える、雑誌「Veja」のグルメ特集号(年1回の発行)で見ると、2008年発行のものには存在しなかったカテゴリ「Temakeria」が、2009年から堂々登場!
そこには7店舗が掲載され、うち4軒が2008年のオープンでした。
その雑誌が発行された後も、新しいテマケリーアが次々に誕生しています。さらには、普通のブラジル料理のポルキロレストランなどにおいても「テマキ新登場!お試しあれ!!」という看板を掲げていたり。
若者が集まるイベントの屋台にも、アカラジェやハンバーガーとともに、手巻き寿司が肩を並べております…


ただ店舗数が多いだけで実際にお客さんは定着してるの???と疑問だったんですけどね、
これが信じられないほど大人気で。
我が家の近所に数店舗あるのですが、夜、車で通るたび、おしゃれな若者でにぎわっている様子を目にします…
たまに家族で食べに行っても、満席で入れないこともしばしば。ま、あまり広くないというのもあるんだけどね。


さて肝心の手巻き寿司の様子。
かなり斬新です。
まずは、普通のTemaki SimpresのSalmão。手巻きシンプル、サケ。


サーモンの刺身をぶつぎりにしたものが具になってます。まぁ、これは何の変哲もないシンプルなものなので、普通に手巻きずしを食べたい私たち日本人にはピッタリ。
「シンプル」には、サケのほか、マグロ、エビ、タコ、白身魚、カニカマがあります。っていうか、それだけ…。
たま〜にイクラがある店もあるけど、超高級。


ブラジルのテマキの神髄は、このような「シンプル」なものではなく、各店が趣向を凝らしたオリジナル性の高いところにあります。
なんたって、一つのお店が提供する「テマキメニュー」は、ざっと50種を数えるんですから。
具を変え品を変えタレを変え…よくもまぁ、そんな組み合わせを…と思わず口に出して言いたくなるようなものがズラリと。
選ぶのも大変ってもんです。


どの店にもあるのが、エビフライやイカフライを具にするもの。サーモンやタコをマヨネーズ和えなどにした具。マンゴーやイチゴを加えた具。
そして欠かせないのがクリームチーズ
時には「シンプル」にも関わらずクリームチーズ入りサーモンだったり…
そんなとき私たちは「クリームチーズ抜きで」と注文しますが。サビ抜きならぬ、チーズ抜き。
ちなみに、ワサビは基本的に入ってません。各自、醤油に混ぜて使います。


こんなのもあります。
海苔ではなくて、春巻きの皮のようなもので巻いている寿司。HOT ROLL(ホッチホール)などと呼ばれる、温かい手巻き寿司のたぐいです。


提供の形も、お皿ではなく、ソフトクリームよろしく専用のスタンドに立った形で出てくるお店もあり…


しょうゆも、しょうゆ皿からつけるのではなく、ハンドソープ容器のような形式のしょうゆさしからプッシュポンプ式につけるものだったり…
(これは合理的で大変よろしい!!!しょうゆオンリーと、ワサビ入りしょうゆの2種あり)


ね、なかなかすごいでしょ?サルヴァドールのテマキ事情。
奇々怪々な具も、食べてみると案外イケたりするんですよ〜。いや、もう、口がすっかりブラジル人化してしまっているからかも知れませんが(笑


この「テマキ人気」、サルヴァドール以外の都市でも起こっている現象なのかしら?!
他の都市の皆さん、情報プリーズ!!!