~私の好きなもの、好きなこと、興味のあることをあれこれと綴るブログです~

インターナショナル・フェスティバル

少し前のことになるけれど、
コイの学校で「インターナショナル・フェスティバル」なる催しがあった。
小学生のイベントなのに、開始時間はなんと夜の7時!
終わるのは夜10時過ぎ…
さすが宵っ張りの国、夜通し踊り狂うカルナヴァルの国、ブラジルであります…。


このイベントは毎年3月に行われていて、学年ごとにテーマとなる「国」を決めて、事前に子どもたちはその国について調べたりそれにまつわる絵を描いたりして準備するの。
と、同時に、先生と親たちも準備にとりかかる。
当日は、学年ごとのお遊戯(レベル的にダンスって呼ぶよりお遊戯なんだよな〜)の発表をし、
その後、グランドに作られた各国の屋台に各国料理が並ぶ…というもの。


ところで、この準備の仕方がとってもアバウト。これもブラジル?と言えばそれまでなんだけれどね…。
ある学年は「日本」がテーマ。その学年にはたまたま日本人のお母さんが2人いる。
…なもんだから、先生もその二人に頼りっきりで。
屋台の準備から料理作り、お遊戯の衣装の調達(なんと日本からはっぴを人数分取り寄せた!)まで、9割がた、この二人におんぶに抱っこ状態であった。
はたから見ててもあまりに大変で…でも二人はしっかりやり遂げて。
素晴らしい!
ブラジルによくある「中国と日本をミックスさせて日本文化と呼ぶ」状態を免れ、完全なる日本を作り上げてくれたよ。
立派!立派!


で、わがコイの学年のテーマは「エジプト」。
ええ、もちろん、うちの学年にエジプト人の生徒も母親もおりませぬが…
このテーマ選定はどうやって決めているのか知る由もないが、とにかく今年はエジプトなんだってさ。


うちの学年も、一度は母親たちの会合が開かれ、しかし参加者は母親48人中10数人で。
私も参加してたんだけど、特に何が決まるわけでもなく、こんなんで当日大丈夫かね〜?って感じの会合。
こういうのを経験すると、日本人の組織力ってすごいよなーと改めて思う。


それでも当日はちゃんと屋台がピラミッド風のあつらえで立派に建っていて、
エジプト料理?っていうかアラビア料理でしょこれ?という料理が立派に屋台に並んでいた。不思議…
いつの間に誰がどのように用意したんだろう〜
そういえば少し前にアンケートが来たっけ。自分がどの分野で手伝えるか?というもの。
そこに「料理作り」「衣装作り」「屋台作り」「当日の売り子」とあり、私は売り子を希望したのであったよ。
しかしこんなアンケート程度で、それぞれの当番がちゃんと決まるとも思えないけど、それでもなんとかなってるよ不思議な国ブラジル〜


コイのエジプト風のお遊戯はなかなか可愛くて。
衣装も、白いマントに首飾り、なぜか目の周りを黒くて太めのアイラインで囲むというメイク(男子も女子も)で登場。
今回、カメラの調子が悪くて(たぶん電池が弱かったのね)、ピントがボケボケの写真しか取れなかったのが残念なんだけれども、なかなか素敵なステージでした。


ちなみに他の学年のテーマは、「インド」「イギリス」「ベネズエラ」「アメリカ」「チベット」で「日本」「エジプト」。
どういう構成なんだか…???


発表の後は、パゴーヂの生バンドが軽快な演奏をする中(っていうか、学校行事にパゴージバンドが入るってさすがブラジル…)、各国屋台の手作り料理に舌鼓。
さすがに学校行事なのでビールの販売はないけれど(ブラジルならありそうなもんだけど)、親子集って楽しい夜を過ごしました。
このイベントが、一応、「学園祭」の扱いになるのかなぁ。これ以外に、この手のイベントがなかったような気がする。
日本人学校の「カンポリンポ祭」(サンパウロの学芸会)が盛りだくさんで素晴らしかっただけに、ちょっと淋しい気がするコイの学校イベントなのでした。