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カルナヴァル後半その1〜クラウジアレイチとコルテージョ・アフロ

サルバドールのカルナヴァルは長い。他の都市(リオやサンパウロ)が金曜日〜火曜日の5日間であるのに対し、こちらは木曜夜から水曜午前中まで7日間!
よっぽどお祭り好きなのね、サルバドールって…


そして私もよっぽどお祭り好きだったのね…
7日間中、水曜日(つまり本日)以外、毎日なんだかんだと祭りの中に入ってました。6日間。
はい、完全に「踊る阿呆」でございます私。B型です。はい。


前半については前回の日記に書いたので、こちらは後半を。
日曜日(4日目)は、カンポ・グランジ会場にてクラウジア・レイチのブロッコ(Internacional)に入りました。
カンポグランジは2年前にカマロッチ(桟敷席)で見学したことがあるだけで、ブロッコ参加は初。どんなもんかな〜と思ったら、むむむ、やはりバッハオンジーナとはかなり趣が違いましたわ。


クラウジア・レイチはとっても人気があるのねぇ。ブロッコ参加者の数がものすごかった。
息苦しさは、木曜(初日)のチンバラーダの数倍上。
この日は日曜日だということもあってか、全体的に人が多かった気がする。沿道の人の数もものすごい。
そして沿道で見ている人の経済的階層が、バッハオンジーナよりも下な気がする。うん、完全に下だね、ありゃ。
白人系の観光客はほっとんど見かけない。地元の庶民的な人ばかりだったよ。そういう意味では、こっちの方が、バイーアのカルナヴァルらしいカルナヴァルなのかも知れない。
カマロッチも少なく、その代りこのあたりの古いマンションに昔から住んでいるような人が、自分ちのベランダから見ているケースがとても多い。そしてこのあたりのマンションはとても庶民的な雰囲気なのであります。


ロッコの参加者も、初日のチンバラーダが観光客や白人系の女の子が多かったのに比べ、こちらは地元色がとても強い。褐色系の屈強なお兄さんが多い。(だから押しつぶされそうになるとツライ…)
とはいえこのブロッコ参加費だって、一人300レアル(約1万2千円)くらいする。ちなみにサルバドールの最低賃金は今だいたい月収400レアル(約16000円)という。ほとんど月収に近い金額を払って参加するわけで…そして当然、分割払いは可能なわけで…
みなさん、この日に賭けているんだなぁ…という様子がすごく伝わるブロッコだったのであります。


さてクラウジア・レイチとは、去年あたりにババド・ノーヴォというバンドから独立してソロになったのかな?とても可愛くて若い歌い手さん。
今回、カルナヴァルのわずか1か月前に長男を出産したということで、とても話題性の高いお方であります。
っていうか、産後1か月で、6時間以上歌いっぱなしの野外ショーに出ちゃっていいの?!
体力的にキツイでしょ?
いくら若いと言っても、産後1か月ですよ???


でも彼女はしっかりやってのけましたよ。プロ根性というんでしょうかねぇ。
テレビでは彼女の産後のリハビリ風景(ジムでトレーニング)を映してたけど、本人、インタビューで言ってました。「私はカルナヴァルに向けて準備しなきゃならないからトレーニングしてるけど、普通のお母さんには絶対勧めませんから」と。
もちろん…頼まれたってやりたくないよねぇ、産後1か月たたないうちにジムなんて!
プロも大変よね…。


パレードでは、スリムになったお腹をチラ見せしてアピールしたりして、とてもお茶目で美しかったクラウジア。声もよく出ていました。おかげで楽しく踊らせてもらったよ…
けど、このコース、とにかく時間がかかる。
海沿いのバッハオンジーナコースが4キロ・4時間に対し、こちらは6キロ・6時間超。お昼の1時ごろスタートして、セントロ入口の折り返し地点を回ってまたスタート地点に戻った時にはすっかり夜でしたよ。
疲れました。はい。楽しかったけど。


そしてこの日はこれで帰宅ではなかった。
もうひとつ、本日の目的がバッハオンジーナにありました。夜の23:30出発予定のコルテージョ・アフロというブロッコを見るんです。
ここに、日本人パーカッショニストのシマケンさんが出場してるんです。これは見逃せない!!


で、疲れた足をひきずり(ってほどでもないけど)、バッハに移動。バールで夕食をとりながら時間をつぶし(だってまだ夜8時、あと3時間以上もある〜)、途中テーブルに突っ伏してうたた寝し、そろそろ店を出ようと思ったら外は土砂降りの雨で…
そんなこんなで、いざ迎えた深夜。
パレードのスタート地点でシマケンさんの登場を待つことにした。少しでも早く見たいからね。


雨も上がり、コンディションばっちりで迎えたコルテージョ・アフロ。
白装束が個性的です。参加者の中には日本人の姿もちらほら見えます!!(意外にも!)
トリオ(巨大トラック)の後方から、聞こえてきました太鼓の音… さてシマケンさんは…というと、すぐにわかりましたよ。
だって、とっても元気にノリノリで、誰よりも楽しそうに叩いていたんですもの。叩く喜びを全身で表現!っていうんでしょうか。あのノリ具合は素晴らしい…
こちらも自然と笑顔になっちゃいます。


このブロッコ、本当にパーカッションのノリが良くて、すっごく楽しいの。
ロープ外で踊りながらついて歩く「ピポッカ」状態で、しばらく着いて行きましたよ、思わず。それだってかなり楽しい。
時間も時間(深夜)だったし、メジャーなブロッコはすでに通過した後だったせいもあってか、スタート地点からしばらくの間はロープ外の見物客も少なく、すいすいと踊りながら歩けたのもポイント高かった。
この場所、なかなかいいかも!


2台目のトリオには、カンドンブレにいそうな年配の荘厳な雰囲気漂うバイアーナのおばあさんが乗っていたりして、その名の通りアフロ色が強く、人気アーティストのアシェブロッコとは一味もふた味も違う。
でも私、ここ、かなり好き。来年は白装束で私もここで踊りたい…。


(この日はデジカメなしで出かけたので、写真が一枚もありません。)