旅のスタイルについて思う
サルバドールで出会う日本人旅行者のほとんどが、いわゆるバックパッカー系って言うの?お金をかけずに、割と長期で、自由な旅を続ける感じの旅のスタイル。
当然、若くて独身で、元気いっぱいの人が多いのね。
みんな、仕事はどうしたんだろう?って、いつも気になってしまうのよね。
で、ときどき質問してみるんだけれど。
「仕事を辞めて旅に出た」って人がとても多くてビックリ!
な、なんて潔いの!!!
年の頃は26〜30歳くらいが多いだろうか。
もともとフリーターで、お金をためては旅に出て、日本に戻ってはまた働いて、また旅に出て…という人ももちろんいる。
けれど、私が聞いた中で多かったのは、「仕事を辞めて…」という人たち。
マジですごい。
これって、世代の違いなんだろうか。
ダンナともそれについて話すんだけどね。
確かに私たち夫婦ももともと旅大好き人間で、バックパッカーとして予約なしに自由にさまようというのも好きで、できれば長く海外を旅したいと常々思っているけれど。
ふたりとも、「仕事を辞めて」っていう選択は、さすがにできないよね…っていう結論にいつも達する。
それって、世代の違いかなぁ?
私たちより10歳も若い人たちは、仕事に対してもっと自由で、いや、自由って言うのじゃないかな。
一つの会社で人生を全うする…というような感覚ではないのかも知れないね。
確かに、旅に出ることで視野が広がるし、人間的にも成長すると思うから、その後の自分はきっと一回りもふた回りもビッグになっていることでしょう。
そこから新たな一歩、新たな仕事を探そうと言うのも、今の時代はアリなのかなぁ。
仕事辞めて、旅に出て…
誰もが一度は考えるかも知れない。
私も実は札幌のテレビ局勤務時代、まだ独身だった時ね、仕事を辞めてアメリカあたりに留学しようと本気で思ったことがあった。
なんだろう、激務で疲れ果てて、仕事から逃げたかったのかなぁ。
徹夜明けで帰宅し、インターネットでアメリカの大学について調べたことを今でも覚えているよ。
でも実行に移せなかったのは、やっぱり、先行きが不安だったんだろうね。
仕事辞めて、留学して、その先が見えなかったんだね。
そのあとどうやって稼いで生きていくのかが、具体的に見えなくて、一歩踏み出せなかったんだろうな。
そんな自分を思い出しつつ。
いさぎよく世界一周とか、南米一周とか、ブラジル滞在数か月とか、そういう旅に出てきちゃった今の若い人たちを見ると、すごいなぁ…って素直に感心する。
うらやましさもすごくある。
そんな彼らが、この先、結婚して子供を持った時、どんな旅をするのかなぁ。
そういうことまでついつい想像してしまう。
身一つの自由さが、とてもまぶしく見えるよ。
(って書くと、じゃあダンナと子供がいて、自由な一人旅が出来ない今の状況が気に食わないの?と言われそうだけど、それはまた違う次元の話で。そのときそのときの自分の状況にあった旅の仕方をすればいいだけのこと。今は二人を担いでふぅふぅ言いながら山に登りますよ、それも楽しいからいいのよ。←って、やや負け惜しみチックだな〜)