~私の好きなもの、好きなこと、興味のあることをあれこれと綴るブログです~

(8)再訪を決意…の最終日


最終日。
朝ゆっくり起きて、最後にフィッツロイを見るために市街地まで散歩した。


というのも、うちの宿は登山口には近いけど、手前の小山に隠れてフィッツロイは全然見えないのだ。もっと離れた方が、小山の角度が変わって、フィッツロイが見えるのだ。



しかし今日もフィッツロイは左の稜線がかすかに見えるのみ…。雲が出ている。
どうやら朝は雲が出やすいのね。
展望台に向かう日帰りハイカーは、午後2時過ぎに出発するくらいがちょうどいいのかも知れない。なんたって夜9時まで明るいんだし、午後の方が雲が切れやすいんだから。
あぁ、それに気づいていれば、もっと遅く出発したのに…。と、まだちょっと昨日のことが悔やまれる私。


それにしてもこの街は、パイネともカラファテとも違い、風があまり強くないなぁ。
従って日が照ると暑い。
子どもたち、Tシャツになっちゃいましたよ。パタゴニアで初のTシャツ姿ですよ。



ランチ用のサンドイッチを街のパン屋で買って、午後1時半の長距離バスでエル・チャルテンを出発。
予定通り4時間でカラファテに到着。
飛行機の集合時間まであと1時間ある、ということで、この時間でも開いているレストランを探す…


カラファテのレストランは、ランチ後いったん店を閉め、夜にまたオープンするところが多いのだ。午後5時という半端な時間、だいたいの店は閉まっているのだ。
…と思いきや、これも時代の流れか。数件、食事も出す店があった。ピザ屋とか。
でも最後だからピザじゃなくてやっぱり厚切りステーキが食べたいよねぇ、ってことで、肉を出す店に。




ここがまた素敵で、オープンエアのテーブルでビール♪なんて気持ちいいんでしょう〜


しかしここはカラファテ。太陽が出ていても風が強く、冷たい。寒いっ。
途中で店内に入ることに。
店内もちょっとアンティーク風で居心地がいい空間だった。
そしてそして、あまり期待してなかったのに、肉が、ステーキがっ。美味しかったのです…。
家族で1人前を分けよう、ということで1皿しか注文しなかったんだけどね、あまりの美味しさにもうひと皿追加!
あの味付けと肉の柔らかさ、間違いなく今回の旅で一番ですっ。

手持ちのアルゼンチンペソを使い切る勢いで食べまくり、気持ちよーくタクシーに乗った。
本当は安くおさえるために、空港までの乗り合いバスを利用しようと思ったんだけど、コイも含めて3人分、25ペソずつかかるという。タクシーだと一律70ペソ。
タクシーの方が安いんじゃん…
っていうか、空港→市内が80ペソ、市内→空港が70ペソってどういうことじゃ?
距離は一緒なんですけど。


ま、行きより安いのは歓迎すべきこと。ふふふ。

帰りの飛行機は遅れることもなくちゃんと飛んでくれて、しかも、自分で予約したのはブエノスアイレスの国内線空港行き(したがってブラジルに帰るための飛行機に乗るには、羽田から成田みたいに、空港間移動をしなければならない:でもそのルートの方が安かったので不便だけどそっちを選んだ)だったのに、行きのキャンセル騒ぎでそのへんがぐちゃぐちゃになり、なぜか国際線空港行きの便に乗ることになっていた。
これは私たちにはとてもラッキー!!!
だって空港移動のためのタクシー代が浮くし、時間も節約できる。何よりラクチン♪
棚からボタもちだわ♪(ん、使い方合ってるかなぁ?)


ブエノスからの飛行機も予定通りフライトし、行きは大変・帰りはバッチリ。なんとか無事に、サルバドールの我が家に帰って来ました。
寒いパタゴニアからいきなり真夏のサルバドール…
いや、この1週間で、間違いなく暑さがパワーアップしているよ…。


ほぼ1週間ぶりに顔と手以外を空気中にさらし(だってずっと長そで長ズボンだったから)、なんだか新鮮な気分。あ、日焼け止め塗らなきゃ。
せっかくアレックスのジーンズ姿も見慣れてきたのに(なんせもう1年近く半そで短パンな私たち、あぁジーンズがきつかったこと・笑)、また半裸生活の再スタートです。


それにしても、パタゴニア。良かったです。やっぱり大好き。
今回初パタゴニアのダンナが特に感銘を受けたようで、「時代は山だ!」と叫んでおります。(あ、でも、カンクンから戻ってきた直後は「時代はカリブだ!」と叫んでましたから…)
何て言うんだろう。
海にはない、いろんな要素が、山にはあるよね。移り替わる風景、息づく動植物、自分の体力の使い方…いろいろと海とは違う魅力があるのよね。
海で果てしなくボーっとするのもいいし、ダイビングもいいけど、山もいい。
私にとっては、やっぱり、ふるさと北海道の風景に近いというのもあって、心底リラックスできるね、山は。スイス一人旅の時にもそう実感したけれど。



よし、時代は山だ。
次の休みは、バイーアの「山」を目指すぞ。