ナタウ直前と、通りに座る親子
ナタウ(クリスマス)休暇というのがある企業も多いらしく、学校が休みに入った今週22日月曜日から来週28日の日曜日くらいまで親も休み…というブラジル人は結構いるらしい。
どおりで、街のあちこちに子供の姿が見られる。うちのマンションの中庭でも、昼間っから子どもたちが元気に歓声を上げて遊んでるし。スーパーやショッピングモールも家族連れでいっぱいだ。
そしてこの時期、街にも子どもがたくさん居座っている。座っている。
いわゆるストリートチルドレンって言うの?
子どもだけと言うより、母親と一緒に、道に座っているケースが多い。多くは赤ん坊から幼児と呼べるくらいの年齢の子。朝から晩まで、人通りの多い道の歩道に座り、時々立ち、道行く人に「モエーダ…(小銭…)」と言いながらお金をせびっている。
時にはおっぱいをあげながら。
子どもはたいていオムツ一丁。
通常時の何倍も、そういう人たちが街に出てきている。やはり、ナタウ前だからだろうか…。
やる気になって、仕事があれば、十分働けそうな若さと体格を持つお母さんたちなのに、それが実現しないから物乞いしているのかなぁ。
ちゃんと仕事を得る努力をした上で、それでも難しくて、日々生きていくために道にいるのかなぁ。
本当のところがわからないから、私も、どうすることも出来ないんだなぁ。
一人にあげると、他の人にもせがまれそうだし。
一度あげると、しつこくされそうだし。
そんな事情から、道路の物乞いには何もあげないことにしているけれど。
罪のない子どもたちが、そんな風にしているのを見ると、本当に胸が痛むよ。政府も、やる気になれば雇用対策くらい本気で取り組めるだろうに。どこをどうしたら、こういう社会は変わるんだろう。もう少し進んだ社会に前進するんだろう。
日々、目の当たりにする光景。誰もが目にしている光景なのに、きっともう何十年も変わらない光景なのだろう。これがブラジルだから、で片付けちゃっていいのかな。