音楽発表会
日曜の午前中、アレックスの幼稚園の音楽発表会?というかお遊戯会と表現するのが最適な催しがあった。
ちゃんとした演劇も行われるホールを借りて、なかなか立派なムードの中で…。
各学年ごとに、バイーアの有名なミュージシャンの曲を使って踊り、彼らに対する造詣を深めようと言うのが今回の趣旨らしい。
たとえば一番大きい学年(6歳クラス)はカエターノ・ヴェローゾがテーマ。彼にまつわる話題を、子どもたち一人ひとりがマイクで客席に説明した。何年にどこで生まれて、誰と同じ時代で、代表曲はどうで…などなど。
6歳児がそれをやるのがおもしろいなぁと思った。
日本で言うとカエターノ・ヴェローゾって誰だろうね?!うまいたとえが見つからないけど、幼稚園児がミュージシャンのネタを扱うこと自体、おもしろいよね。
さてアレックスのクラス(2歳児組)は、トッキーニョの曲に合わせてのお遊戯。
アレックスは、白い短パンに花柄のシャツという指定の装いで、手にタンバリンを持ち登場した。
男児に花柄シャツって…うちにあったっけそんなの…と思ったら、日本の友達に去年もらった赤地に白のアロハシャツがあったよ。そうだよ、アロハがある。男児の花柄!
女の子たちはなんとなく踊り、男の子たちはなんとなくタンバリンをたたいてる。
そんな感じのゆる〜いステージ。
アレックスも、緊張してるのか?笑顔ではなくほとんど無表情の直立不動でタンバリンを叩いてた。
でも叩いてるだけましだ…。親と離れて、ひとりでステージに立ち、泣かないで立っていることだけでも快挙だ。
2〜3歳ってそういうレベル。
その姿がまた健気で可愛いもの…。
もう少し大きくなると、バイアーナ風衣装を着たり、カポエイラ風の格好をしたりして登場し、踊りももう少しそれらしくなってくる。
曲はジルベルト・ジルだったり、カエターノだったり。
フェスタ・ジュニーナ系の踊りもあったな。
この幼稚園でピュアな日本人はまぎれもなくアレックス一人なので、そりゃもう目立つ。
ステージで他の子と並ぶと、もうほんとに目立つ。
そして会場でカメラを構えてる私も、やっぱり唯一の日本人なので目立つ…
もう慣れたし、目立つからどうということでもなく、むしろ皆さん好意的な目で見てくださるので居心地は悪くないんだけどね。
入園して半年。なんとなく決めちゃった幼稚園だったけど、結構こことはウマが合うかも知れない。
私たちも、ずいぶんこの街、サルヴァドールになじんで来たかな。地に足が付いて来たかな…
孤軍奮闘日本人で、堂々とふるまうアレックスの姿を見て、なんかそんなことをふと考えた。
引っ越しして3ヶ月で日本に一時帰国、3ヶ月の滞在後、ふたたびここに戻ってきてもうすぐ3か月がたとうとしている。
バイーア生活、トータル半年。もうそんなになるのねぇ…。