~私の好きなもの、好きなこと、興味のあることをあれこれと綴るブログです~

ボンフィン教会と「ウマイタ」ビーチ


サルヴァドールにはたくさんの教会があって、一日1つずつ見て回っても1年じゃ終わらない…という話。
そんな教会の中でもダントツで有名なのが、中心部からやや離れた高台に立つ、ボンフィン教会でしょう。


歴史地区からバスに乗ること約15分で到着する。バス停から急な坂を上った高台に堂々とそびえたつボンフィン教会。外観はかなり立派です。



教会内部もなかなか凝ったつくりで見ごたえがあるけれど、この教会で有名なのは、右端にある小さい部屋。ここには、ロウ細工で作られた「手」や「足」や「頭」や「杖」が天井からずらりとぶら下がっているのだ…
一瞬、その光景にはぎょっとするけれど、これらは、この教会のおかげでけがや病気が治って元気になりましたよ〜という感謝の気持ちを表現しているもの。手が治った人は手の、足が治った人は足のロウ細工を奉納するわけですね。



ロウ細工のみならず、いろんな人の顔写真も壁一面を埋め尽くしています。証明写真みたいなものもあれば、交通事故の現場写真入りの額縁なんかもある。いずれも、感謝の気持ちを込めて、教会に健康になった証拠を伝えるためのものなんですなぁ。
奇跡の教会、と呼ばれるここには、奇跡を求めて祈りを捧げに来る患者さんや家族が絶えないのでしょう。
この日も、つえをついた人や車いすの人がお祈りに来ていましたよ。


そうそう、教会の外には、ここの教会名物である「フィッタ」を売る露店がたくさん…。客引きも盛んに行われております…。
フィッタとは、日本ではミサンガとして知られているかな。手首に巻くカラフルな細いリボンのことで、巻いたリボンが自然に切れた時に3つの願いが叶うと言われているものだ。
色それぞれに意味合いがあるということだけど、それはまたの機会に。


この教会から見渡す風景もなかなかブラジルらしくて圧巻です。大型観光バスがいくつも訪れる主要観光スポットだし、一度は足を運んでみたい場所と言えるでしょうね。



さてここからまたバスで少し移動したところに、地元っ子オススメのビューティフルビーチがある。
「マイタ」と聞こえるけど、正しくは「ウマイタ」という場所らしい。
いや、もっとわかりやすく言うと、モンチ・セッハ要塞を目印にして行くのがいい。この要塞の下に広がるビーチが、その「ウマイタ」なのだ。



要塞から見下ろしたビーチははっとするほどにクリスタルで美しい。
波打ち際から海水を間近に見ても、やっぱり透明感が際立ってて美しい。波が巻き上げる瞬間のあの水の色といったらもう!写真にうまく収められないのが残念だ…。



ブラジルのビーチにつきものの、ビール会社のロゴ入りプラスチックテーブル&イスセットもしっかりあるし、もちろんバハッカ(飲食物を提供する小屋)もあるからそこでランチもOK。
とにかく地元の人らしい人々でいっぱい。それもまたローカル感が強く出ていて楽しい。


ここで初めて挑戦した「カルド・ジ・スルル」という魚のスープ。これが美味しくてねぇ。
見た目はちょっと…いやかなり美しくない一品なんだけど…味わい深くてこれはもう素晴らしいっ。
絶対自分では出せないような味だ。気に入った!

カルニ・ジ・ソウ(干し牛肉)も塩辛すぎずいい味付けで、ビールにぴったり。
海の家の料理にしてはかなりここ、いい感じかも。それでいて高級ビーチよりずっとお値段はリーズナブル。
もちろん、地球の歩き方には載ってません。
だから、なかなか個人旅行では行きにくいかも知れない。
でもでも、すっごくオススメなんだよなぁ。


地元の友人いわく、ここから見る夕日がサルヴァドール一素晴らしいとのこと。
うん。確かに、都市が対岸に見え、海が美しくて、白い要塞があって…そこにオレンジ色の夕日でしょ。キレイじゃないわけがない。
近々、夕日の時間帯にまた再訪して写真撮ってきまーす。