~私の好きなもの、好きなこと、興味のあることをあれこれと綴るブログです~

極上のクラシックを野外で

日曜の夕方、カンポ・グランジ地区にあるテアトロ・カストロ・アルヴェス(ジョアン・ジルベルトのコンサートがあった、市内有数のホール)付属の野外音楽堂で、無料のクラシックコンサートがあった。
これ、情報をくれた友人に本当に大感謝なんだけどね、なんとなんと無料でサンパウロ交響楽団のクラシックを聴けるんだよ!
サンパウロ交響楽団とは、サーラ・サンパウロをホームグラウンドに持つ、友人いわく南米一レベルの高い交響楽団なんだそう。悲しいかな、サンパウロ在住時には一度も聴く機会がなかったんだよね。
まさか遠く離れたバイーアで聴けることになるとは驚き。これも何かの縁ねぇ。


野外だし無料だし、ということで子どもたちも一緒に。
会場は、こここんなところにクラシックコンサートができるホールがあるのかいっ???と疑問符が飛び出すような、かなり庶民的な急坂をぐいぐい下っていく先にあった。
入ってみると、ほぼ9割がた席が埋まっている。お、バイーア市民、アシェばかりじゃなくてクラシックも聴くんだね〜(って、すごい偏見?!)。
席と言っても、サッカースタジアムと同じような、コンクリートの簡易ベンチ。これに長時間は座布団持参じゃないとキツそうだ。サッカーみたいにオールスタンディングでクラシック聞くわけにいかないし(笑)


さて肝心の演奏は。
もうっ!素晴らしいの一言に尽きますっ。
人数も多いし、音の迫力も繊細さもバッチリ伝わる。ここ、案外、ホールとしてもしっかりしているのかなぁ。音響がいいのかなぁ。
交響楽団については全然詳しくないけど、クラシックは普通に好きで家でも聴く。生のあの迫力はやっぱり生ならではで、そのゾクゾクする感覚は、クラシックの生が一番なんじゃないかと思うんだよなぁ。
あ、クラシックの生って。サッポロビールじゃなくてさ(あ〜飲みたい、北海道限定…)。




音楽の素晴らしさは、ソロはもとより、合奏だと私は思っている。各パートが血のにじむような練習を重ねて、他のパートと合わせて行って、だんだん良くなってきて最高潮で本番を迎えることの心地よさ。
あれはもう何物にも代えがたいと思うんだよねー。
音楽にもチームワークってあるんだよねー。


なんてことを思いつつ、うっとりしながら聴く野外コンサートのゆうべ。
終盤にラヴェルの「ボレロ」が始まって、おお、これはまたわかりやすくて大変よろしい!と思いながらコイに解説。この曲ね、良く見てると、次々に音が増えていくんだよ。だんだん音が大きくなってきて、最後には全員で演奏するんだよ、って。
そんなことをつぶやきながら聴ける、このカジュアルさがまたたまらない。
ノースリーブに短パン、サンダルでポップコーンほおばりながら聴いてる観客。音さえなければここはサッカー場?って言ってもおかしくない雰囲気で流れるボレロ
うーーーん。素敵♪
こんなクラシックコンサートもアリなんだねぇ。



空にはクッキリと三日月が浮かび、夜風がしっとりと肌に気持ちいい。
アンコールは観客も手拍子で参加しての、ラデッキー行進曲。これはさすがブラジル人、超ノリノリでリズム感バッチリで手拍子合わせてくる。すごく楽しい。
そして指揮者がまた楽しい人。トークでもしっかり笑いを取り、観客に向かって指揮棒振ったりもして、エンターテイナーなんだなぁ。
すっごくいい気分で会場を後にしました。周りのブラジル人たちもすごく満足そうだった。
サンパウロに比べると、こうした文化系イベントの充実度はぐぐっと低くなるバイーアだけど、時々こんな素敵なチャンスがやってくる。
すごく、ありがたみを感じる。
そうそう、田舎の風連に東京からオーケストラが来たみたいなありがたさ。私はこういう感覚、大好きだ。