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ブラジル発祥の地からアシェの聖地へ:ポルトセグーロの街


最初の目的地は、飛行機が到着する街、ポルト・セグーロ。
地球の歩き方にも載っていますね。
だけど、正直、地球の歩き方を読むだけでは、この街の魅力が全然伝わりません…少なくとも私に関してはそうでした。
単なるノルデスチのビーチリゾートの一つ、って感じ。マセイオだろうがナタウだろうがレシフェだろうが、たいしてポルトセグーロと変わんないんじゃないの??くらいに思ってた。


けど、それは大変大変失礼な見解でした。ごめんよポルトセグーロ。
行ってみてわかる、その街の素晴らしさ。やはり、百聞は一見にしかず、ですよ。昔の人はよく言ったもんだねぇ、まったく。


サルヴァドールから約700キロ南にあり、飛行機でわずか40分のフライトで到着しちゃうこの街は、まだまだサルヴァドールと同じバイーア州バイーアは広いね。
実はこの街、ブラジル国内パッケージツアーとしては、一番売れている行先だとか。
あくまでも、ブラジル国内で販売するツアーってことで、海外旅行者を含めるとリオやイグアスがトップに来ると思うけどね。
何がそんなに魅力なんだろうか…。ブラジル人を魅了してやまないポルトセグーロって、何があるんだろうか…。


まずは、何はともあれ腹ごしらえ。飛行機の到着が11時50分だもの、もうお腹はペコペコ。
空港で借りたレンタカーでセントロ(中心街)へ向かい、ツーリストインフォメーションで美味しい店を尋ねた。すると、そこから程近いところのポルキロレストランを紹介してくれた。
もう〜面倒だから適当に近場を紹介したんじゃないのー?ただのポルキロでしょ、ホントにお勧めなのー?
と、ちょっと疑いつつ行ってみると、これが大変素晴らしい。




オープンテラスで自然な海風を受けながらのテーブルが気持ちいいし、何より料理がどれもアツアツで美味しい。
内容も、ちょっといつものポルキロよりおしゃれで、ひと手間かけられているって感じ。いい仕事してますな。
かなりの人気店なのか、席はほぼ満席だった。あとでブラジル発行の旅行ガイドブック「Brasil2008」(これ、私たちの旅のバイブル)を見ると、美味しい店としてしっかり掲載されていたよ〜
う、うたがってゴメンね、インフォメーションのおじさん…。


満腹・いい気分になったところで、さっそく行ってみました。ブラジル発祥の地であるこの街の、Cidade Historica(シダーヂ・イストリカ)。だいたいの街にある「歴史地区」と呼ばれるエリアです。
空港でレンタカーを借り、小高い丘の上にあるその場所へ向かう。空港からはほんのわずかの距離にある。
っていうか、この街自体、とってもこぢんまりしているのね。サルバドールがいかに都会かがよくわかる…。


空港から街に向かう途中の道に、大きくこの横断幕(横断看板?)がかかっている。
逆光でよく見えないけど、
ポルトセグーロで生まれました。私の名前はブラジルです!」と書かれている。なんかこの表現がかわいくて好き。



さて、歴史地区入口。「ガイド料、大人二人で20レアル、家族連れだと30レアル」と大きく書かれた看板が。その下には「もちろんガイドツアーは義務ではありませんが」との一言もあった。
サルバドールの歴史地区あたりでは、ガイドが直接交渉で値段を決めると聞く。その点、ここは明朗会計と言えるかも。
せっかくだからガイドをお願いすることにした。30レアル、約1500円が高いかどうかは判断しかねるけど、歴史の話はちゃんと聞かないとねぇ。(ブラジルを知る会で勉強したこともあり、見学意欲がムクムクと湧いていた私。)


同い年くらいの男性ガイドはとてもいい感じで、話し方もハッキリしてわかりやすい。
私たち家族のペースに合わせて共に歩き、ブラジル最古の教会のひとつとか、カブラルが到着して砦をきづいた場所とか、要所要所でしっかり説明してくれた。


ここからの眺めは素晴らしい…と地球の歩き方に書いてあったとおり、高台から見下ろす大西洋は青く、美しかった。
沖合に天然のサンゴ礁が細長く横たわり、これも要塞として重要なポイントとなったらしい。
かつて海路しかなかった大航海時代に、ポルトガル人はこの地を、ブラジル方面の見張り場として定めたのだ。安全な港、ポルト・セグーロと名付けて。




海を見下ろす広場には当時の家が残っていて、今もなお住人がいるんだそうだ。もっとも、今は貸家・売家になっていて、ヨーロッパのお金持ちが買って住んでいるケースが多いそうだけれど。
インヂオ(インディアン)との抗争もこの地では発生していて、家の造りも、インヂオから逃げやすい構造になっているんだそうだ。
こういう話は、ガイドさんがいないとわかりえない話だ。





広場には売店があったり、犬がたわむれていたり(ココナツの実を食べてたぞ)、自転車で行き交う地元の人がいたり、とってものどかで平和な光景。
「パウ・ブラジル」という、ブラジルという国名の由来になった木も植えられていた。ここで記念写真を撮る人がたくさんいた。
この木は、見た目は普通の木の幹だけど、中が赤くなっていて、赤い染料になるのだ。この木を伐採しヨーロッパに売るために、ポルトガル人やフランス人がバイーア地方にやってきたのがブラジルの初期のころの話。



とてものどかなひとときの中…
私に悲しいことが起こった…。
あまりの強風で、帽子のつばの上にかけていたお気に入りのサングラスが吹き飛んでしまったのだ(涙)
去年カンクンで買って、ゴルフ時に大活躍していた大好きなオークリーの、白と水色のフレームの…。ううう…。
ブラジルじゃ買えないもんなぁ。悔しいなぁ。
(しかしこのあと、さらに悲しいことが起こるのであった…たぶん、遺失の相が出ていたんだろう、私に)




気を取り直して今度は宿へ向かう。
ポルトセグーロの宿は平均的にリーズナブルな感じがする。やはりシーズンオフというのもあるんだろうけど。
海に近くて、徒歩で行けて、それなりに賑やかなエリアで、安い宿を探した。
Porto Geraes Praia Hotelという名の宿。4つベッドが入って、朝食付きで約7500円。ここは、ハイシーズンでも料金が変わらないらしいよ。


部屋から海は見えないけど、それを言ったら、ポルトセグーロの宿はほとんどオンザビーチではなく、しかも低層だから、高級な宿を選んだとしても海が見える部屋はのぞめない。だったら少し通りを入ったところの安宿でもいいやー、という選択。
これは正解だったかな。


宿泊客は私たちともうひと組だけという、かなり経営が心配な宿ではあったけど、小さいプールや子どもの遊び場もあり、朝食もなかなか美味しく…コストパフォーマンス的には合格の宿でしたよ。
ただ、夜、蚊が多くてね〜。家族全員、ボッコボコに刺されまくりました。ひぃーーー。
翌日、薬局で蚊よけスプレーを購入したことは言うまでもありませぬ。(一晩遅いよ)


あ、アシェの話を書く前にもうかなり長文になっちゃいました。アシェは次回ということで。