ほんのり香る、梅さんぽ
今年もやってきましたね、梅の季節。
北海道の雪景色の中にいると、梅の花がこの2月に咲くなんて、本当ににわかに信じがたいことなのですが。横浜の梅はいま、とても綺麗に花開いています。
わたしが最初に梅に出会ったのは花札(笑)
絵に描かれた赤い梅ではなく、本物の、白や紅や薄紅の梅に出会ったのは、高校3年の2月でした。
そう、あれは大学受験のために上京していた時です。(その時乗った飛行機:いまはなきJAS:が、人生初の飛行機でした…)
私立大学をいくつかと、国立大学をひとつ受験したわたし。たまたまその時期、札幌の叔父夫婦が東京赴任中で、わたしは2月の2週間ほどを代々木上原の叔父の家に居候させてもらっていました。
試験が終わり、合格発表を待つ期間のことだったと思うけれど、その名も梅が丘という名前の小田急線の駅で降りて、梅の花咲く公園を訪れたのでした。冒頭に書いたように、真冬の2月に花が咲いていることが本当に不思議で。そしてその梅の花がなんとも可憐で可愛らしくて♪
その頃から私は、梅が大好きになりましてね。2月の半ばを過ぎると、そろそろかな…梅まだかな…とそわそわ、わくわくしだすのです。
1週間ほど前にはまだ3分咲きくらいだった近所の公園の梅は、ぽかぽか陽気に誘われてか、この日は7分咲きくらいになっていて。十分見ごろを迎えていました。
梅の花の魅力は、なんといっても目の高さにあって、顔を近づけるとほのかに香りが感じられること。これこそが、桜にはない魅力だと思います。
その咲きっぷりも、つぼみの小さな丸が連なる様子も、ほんと好き。
白と紅色がそれぞれ空に向かって伸び、交差する様子も好き。
花をよくよく見ると、八重だったり、シンプルな一重だったり。花びらを支えるがくの色も、濃い赤だったり薄緑だったり。バリエーションの豊富さもまた、たまりません。
去年はなかった「木の名札」が、今年は美しく掲げられていました。どの名前も古風で素敵です。まだ咲いていない木もあって、この名前の花はどんな顔を見せるのだろう?と想像するも、いとおかし。
この根岸森林公園は、横浜の桜の名所としても知られていますが、桜に負けず劣らず、梅も素晴らしいです。お天気のいい日には、何度でも通っちゃいます、わたし。
コリンと一緒にね!